おっ、おれた。ボキッとね

突然のエンジンストップ

会社の帰り道住宅街を抜けていると突然エンジンがストップ。
惰性でそのまま再始動させようとしたものの全然かかる気配なし。
脇に止めてキックしても押し掛けしてもかからない。
これは何かおかしい。しかたなく家まで2kmくらいを押して帰りました。

インレットマニホールドが折れてた。。

下から覗き込んでみた。やっぱり折れてた。
キャブレターを上下に動かしてみてガタガタするようならまず間違いなく折れていると思う。
実は今回で3回目だ。なぜ折れるのか。修理後にその原因も考えてみようと思う。
取り出してみるとこんな事になっていました。
溶接の所からポッキリと折れています。何か大きな力がかかったみたいです。
折れた断面はこんな感じです。

修理はちょっと大変

前回の修理では部品交換も入れて約4万円がかかりました。
何も知らなかったので修理に出すしかなかったのですが大変に高い。
そもそもこんなところが折れるものなのか。
事故ったわけじゃない。普通に走っていて4万円?。いい靴が買えるじゃないか〜。
と、言う事で自分で直してみたいと思います。

「エンジンをおろす」これは素人にとってとてつもなく高い壁。
4万円を払いたくないという一心でがんばりました。
マフラー、タイヤ、キャブレター、1つずつ取っていったら後はエンジンだけ。
ボルト1本。抜いてみたら簡単に外れてベスパは丸裸。結構簡単。
自分でエンジンをおろせた事はちょっと感動。驚き。and元に戻るかな?
1、マフラーを外す。
2、タイヤを外す。
3、サスペンションを外す。
4、エンジンをマウントしているながーいボルトを抜く。
5、プラスチックのヘッドカバーを外す。タイヤ側にもビスが1本あります。
以上でこの状態になります。

折れた部品は溶接で。

近所の修理工場に折れた部品を持って行き、溶接してもらいました。
「大変申し訳ないですがこれを溶接してもらえませんか?」
幸いにもすぐに快くタダでやってくれました。
今回の修理のポイントはここです。
近所にバイク屋さんなどがあれば聞いてみると結構やってくれるかも。

今回の修理は大成功。
ばらした部品を一つ一つ組んでいったら見事に復活しました。
お昼12:00くらいから始めてすっかり元に戻ったのが夕方5:00くらい。ざっと5時間。
費用はゼロ。すばらしい。


なぜ折れたんだろう。

やっぱりこれが重要。
きっかけは道路の段差などの衝撃だと思いますが問題はそれを吸収できない構造。

この穴にインレットマニホールドが通っていました。
穴の先にはキャブレターがあります。
インマニが穴の中心部にあればいいのですが僕の100は穴の上側ギリギリ。
つまりちょっと沈むとインマニが穴の上側で押される形です。
拡大写真の青の位置が理想の場所。僕の100は赤の位置。
二人乗りしてデコボコの道を走ったらまず間違いなくボキッとくるクリアランス。
本当はインマニの角度を変えて余裕をつけたかったんだけど道具もなく不可能。
穴を削るにも工具が必要。今回はそのままにしました。
上の穴をキャブレター側から見た所。
僕の手持ちの工具では穴を加工できるものは何もなかった。
何かいい対策はないものだろうか。
これはすべてのベスパに当てはまる事ではないと思う。
当たりはずれがあるのではないかと感じています。

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