「そう言えば、キラさまとさまはどうしていらっしゃるのでしょうね。」

ものすごく純粋に聞いてくるラクスに、
俺は答えることを戸惑った。

どうして無垢にそんなことが言えるのか、わからない。

だって彼らは俺たちの敵。

それなのに、ラクスはまるで今も変わらぬ友達のように
とキラの名前を口にする。

俺はもう、の名前を呼べない。
前と同じには、呼ぶことができない。





【アスラン】