▼March 19

Lonesome Bob (Broken Spoke)

(以下、宮崎氏談)ここからは昼間に行われたWestern Beat(レーベルではなくてナッシュビルのラジオ・プログラムらしい)のショー・ケース。会場は真ん中がダンス・フロアになったカントリー・パブで、内容的にもカントリー色の濃いショー・ケースでした。Robbie Fulksもここではかなりそっち風の演奏だったし。最初は元ベン・ヴォーン・コンボのLonesome Bob。見た通り、豪快なカントリー・タッチのロックンロール。迫力ありすぎ(笑)。


Porkchop Kelly (Broken Spoke)

スライド・ギター全開のカントリー・ブルース。ルシンダとはまた別な意味で姉御って感じかな。Lonesome Bobがそのままサポートしてました。


The Hicks (Broken Spoke)

この日の中では割とロック色が強い方でした。まあまあ。ヴォーカルの女の子が派手なルックスとは反対にキュートな声(ジュリアナ・ハットフィールドみたい)で、これから人気出るかも?


Kevin Gordon (Broken Spoke)

声に南部っぽい泥臭さがあってよかった。このショー・ケースの中では一番カントリー色が濃かった。ギターもいいのを使ってました。


Robbie Fulks (Broken Spoke)

ずばり、「怒れるカントリー・バンド」(笑)。とにかく背の高い人で、頭が天井に着きそうでした。全体的には会場に合わせてカントリー風の演奏を聞かせてくれましたが、新作からはタイトル・ナンバーも披露。夜のステージは見てないんですけど、たぶんそっちの方がロックっぽかったんじゃないかな。演奏終了後、写真を撮らせてもらったのですが、思ったより気さくな人でした。


Jeff Black (Broken Spoke)

トリを飾ったのはロビーではなくてこの人。他のバンドが30分くらいだったところ、Kinky Friedmanがキャンセルになったため、1時間くらい演奏しました。この日の中では一番ロック寄りで、カントリー色はほとんどなし。バンドの演奏も完璧で、申し分なかったです。


Joe Ely (Waterloo Park Outdoor Stage)

夜はまず公演のステージから。この前のFastballは見てません。見ていた山口さんによると、Joe ElyとFastballの共演が見られたとか。とにかく地元での人気はすごくて、会場には老若男女取り混ぜ、幅広い層が集まってましたね。演奏はフラメンコっていうか、メキシコっぽい感じを前面に出してました。


Lucinda Williams (Austin Music Hall)

その後少し時間に余裕があったので、一度ホテルに戻り、次に備えようと思っていたんですが、これがよくなかった。疲れていたのかつい寝てしまいまして(笑)、気づいたらもう11時近く。何とかLucindaに間に合ったのは良かったんですけど、この間に見る予定だったものは全部とんじゃいました(Continental Drifters,Patty Griffin,Bill Lloyd,Silosなど)。実はLucindaも最初からは見てないんです。でも、1時間20分くらいたっぷり演奏してくれたので、堪能できました。存在感のある声というか、あの広い会場を一つにまとめ上げるパワーを感じました。今回の目的の一つだったので、本当に見ることができてよかった(笑)。バック・ミュージシャンも超一流。格が違うと思いましたね。最後の"Can't Let Go"は10分くらいある長尺ヴァージョン。時間が止まってしまったような瞬間が何度もありましたよ(初日同様会場規制のため写真はありません)。

実は21日にドナルド・リンドレイの追悼ライブもあったのですが、帰国当日だったので、見られなかったのが非常に残念。ガーフ・モリックスとの数年ぶりの共演が見られたかも?

by Hiroshi Miyazaki


この日見逃したアーティスト

Stacey Earle, Handsome Family, Greg Trooper, Slobberbones, Kate Jacobs, Amy Rigby, Kelly Willis


photo (C)Hiroshi Miyazaki

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