▼March 17

初日は恒例のAustin Chronicle Music Awardsの発表がありました。詳しい結果はこちらをどうぞ。この賞にあわせたライブがAustin Music Hallで行われましたが、残念ながら規制があり、写真が撮れなかったそうです(渡辺)。


Reckless Kelly with Joe Ely (Austin Music Hall)

(以下、宮崎氏談)この会場は珍しくボディ・チェックがあって、カメラやバッグ等を持っていると「ホテルに帰れ」って言われるんですよ。しょうがないから、1回ホテルまで荷物を置きに戻るわけ(笑)。それで、Kinky Friedmanとか最初のいくつかは見ることができませんでした。基本的に授賞式の間に演奏を挟むっていう形式なんで、演奏時間は短いんです。Joe Elyは最後に登場して2曲くらい歌いましたけど、メインはあくまでReckless Kelly。印象としてはこの前出たアコースティック・ライブ集みたいな感じかな。ツェッペリンのナンバーもやってましたよ。"Moby Dick"(笑)。好きなんでしょうねえ。かなりリラックスした雰囲気で軽くやってたのが、Joe Elyが出て来た途端まじめになったのは笑えましたね。

その後また授賞式に戻るんですけど、それが長いものだから一度会場を出てどうしようかなと思ってぶらぶらしていると、一番近い会場でやってたのがジェフ・ベック。本物です(笑)。見ようとしても、これが長蛇の列で入れない。並んでいると次のケリー・ウィリスに間に合わないので、あきらめて戻りました。


Monte Warden, Bruce Robison, Kelly Willis & Charlie Robison (Austin Music Hall)

全員で共演というわけではなくて、Kelly Willisが最初に登場してバック・バンドと共に数曲歌い、その後Kellyが引っ込みバンド自体も入れ替わって、Monte Wardenが出てくるという構成。顔をよく知らないのではっきりはわからなかったけど、Kellyのバックで演奏していたのがBruceとCharlieだったと思います。去年も見てるんですが、Kellyは相変わらずちっちゃくてかわいい(笑)。ギターが随分大きく見えて、そこがまたキュートでいいなあって(笑)。写真より実物の方がいいですね。で、1曲目が何と"Take Me Down"。ニュー・アルバムの中で一番好きな曲だったので感動しました。2曲しかやらなかったので、20日のライブも見たかったですね。Kellyの歌い方の特徴としてはこぶしがきいてます。約束をしていた山口智男さんとも、ここで会うことができました。

Daniel Johnston (Electric Lounge)

山口さんと一緒に会場を移って、Daniel Johnstonを見ました。もちろん見るのは初めて。期待しながらステージに注目している中、ついに登場。最初の20分くらいは一人だけの演奏なんですが、もうへろへろ(笑)。下手くそなギターに変なダミ声。ひどいんだけど、曲はいいんだ。ポップなんですよ。地元だけあって会場の盛り上がりもすごくて、あんなへろへろの歌なのに拍手喝采(笑)。曲が終わる度に大歓声です。まさにカルト・ヒーローって感じでした。途中からバンドが入ってきて、ダニエルに合わせて演奏したんですけど、バンドも下手くそでしたね(笑)。高校の文化祭でももう少しましだろうっていう感じでね。

途中何曲かカヴァーを演奏したんですが、これがほとんど原型をとどめていないので、カヴァーだということに気づかず聞いてたんですよ。それがサビになってようやく判明。「007 死ぬのは奴らだ」("Live and Let Die")でした。全く違う曲にしか聞こえなかった(笑)。ポール・マッカートニーできたかと思っていると、次の曲もカヴァーで、何とジョン・レノン。曲は「悲しみをぶっとばせ」。これもサビになるまで、何の曲なのか全くわからないんだからすごい(笑)。まあ、個人的にはこの2曲が聞けただけでも満足でしたね。

by Hiroshi Miyazaki


この日見逃したアーティスト

Sara Hickman, Ana Egge, Laurie Freelove, Old Pike


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