オージンの肖像を彫った柱。

ノルウェーのヘッゲ (Hegge) にあるスターヴ教会の天井裏の柱にあります。普通は人の入っていけないところに、ひっそりとあるのです。もちろん外からはいっさい見えません。

それにも拘わらず、教会守のおじいさんはご存じなのです。つまり、みんな知っていて、でも黙っているのです。公然の秘密の場所なのです。オージンが信じられていたことはみんな知っているのです。でもそれは・・・みんなの秘密なのですね。ノルウェーの初期キリスト教徒は、こんな風に、異教とキリスト教とを折衷していたのかもしれないな、と想像させてくれますね。

貴重な情報を提供して下さった方、荒川明久さんは、ヨハネス・ブレンステッズ著『ヴァイキング』(京都:人文書院、1988)を共訳で出されています。最近三修社(ドイツ語関係の出版社でしたが、最近はいろいろな外国語の教科書などを出版しています)からデンマーク語の入門書を出されました。書名は「語学王デンマーク語」! CD付きです>ここをクリック

是非皆さん、買って、お勉強しましょうね。

 

hegge1ヘッゲ教会の外観


 

オゥジンの肖像
舌を出していますね。
片目が描かれていないところから、
明らかにオゥジンと言うことが判明しています
人に見えない所に、このように残されて
いるところから、ノルウェー人の宗教観が
伺われます


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