「ノルディック・ハウス」か「ノーライナ・フース」か:Norrænahús, or Nordic House?

>>index

11. ボクのいた学生寮の真ん前には、「ノルディック・ハウス」と呼ばれる建物がありました。

一階はカフェがあり、時々パンとコーヒーを食べに行きましたが、あまり回数は多くありません。だって、寮のキッチンで自分でコーヒーを入れられるし・・・。パンの値段はパン屋さんで買うのとあまり変わらない安さのような気がします。

そのほかここには図書館(北欧語だけです。英語はありません。当然日本語も)があり、スカンジナヴィアからの学生は自国語の本や新聞をここで読めるのが重宝だったようです。

ここに来て、北欧五カ国以外、フェーロー諸島、オーランドなどの計8つの国と地域で北欧文化圏を作っているのが実感できました。全て国旗が北欧十字となっている国と地域ばかりです。入り口には休日や祝日になるとその国旗が翻っています。

また、時に絵や絵本の展覧会、音楽会、講演会などがあって、文化的な活動には退屈しません。ただ、問題は北欧語が少なくとも一つはできないと、完全においていかれます。あまり日本人には知られていないのが残念です。

ボクの部屋の窓の真ん前にあったため、その向こう側の「ペルッラン(真珠)」と呼ばれるドームが左側にいつも見え、その光がまぶしく反射するときもありました。また空が広くて、東京近郊しか知らなかった当時のボクには、とにかく空の広さと、刻々と変わる空の色が印象的な風景です。

>>TOP