レイキャヴィークの「中秋の名月」:Háhausts fulla tunglið í Reykjavík

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2. 九月からレイキャヴィークに渡ったのですが、そこで早速中秋の名月に出会い、あまり美しかったので、思わずシャッターを切りました。

北欧独特の長い夕暮れの中の名月です。手前の湖は、レイキャヴィークの堰止め湖Tjörn (「テョルン」とか「チョルン」とか表記されますが、日本人にはなかなか難しい発音かもしれませんね。「池」という意味です)です。

留学生仲間に中国人の方が一人いて、その人が持ってきた月餅で、お祝いしたのでした。「これが東アジアの風習だ」と言って、友だちのカナダ人留学生やアイスランド人学生たちにもお裾分けしながら、楽しみました。日本人であること、日本が中国文化を真剣に取り入れていたこと、それを担ってくれた先祖達の偉業に感謝したものでした。ヨーロッパ人にとっての古典はローマ・ギリシャ文化ですが、私たちアジア人にとっては中国文化なのですから、最近の日本での漢文の授業の軽視などは少々残念に思えてしまいます。

ラテン語を知っていればヨーロッパではどことなく共通語としてわかるのですが、これはちょうど日本人が中国人と筆談をするのと似ています。大陸の中国語は、漢字を簡略化していますが、彼らの中にも旧字体を勉強している人がいるので、書けなくても読むことはできるのです。ヨーロッパに留学して、東アジアの将来を考える機会となりました。

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