兄と妹:Bróðir og Systir

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8. レイキャヴィークの子供達は基本的におおらかです。またとってもユーモアがあります。

お兄ちゃんは妹と一緒に行こうとしていたのに、妹は、なにに怒ったんだか、一人でずんずん進んでいきます。

お兄ちゃんは「お〜い」と呼びたいのを我慢して、彼女のことを後ろから見守るのですが、普通に見守っていたのではつまらないので、ちょっと余裕のあるフリをして、道路に寝転がって、頬杖をついて「あ〜らら」という感じで見ているのです。

彼女は、脇の茂みに見え隠れしながらどんどん進んでいきます。アイスランド人の個人主義は、こんなに小さな頃から備わっているのです。お兄ちゃんも、大声で呼ぶなんてことはしません。

この後、お兄ちゃんは埒があかなくなったので、よっこらしょと、起きあがって、妹を追いかけたのでした。

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