ウプサラ大学構内 U932
左図「ムーリとウン・・・スヴァルトホーヴジの記念して、この石に書かせた。ソーデルビー[に住んだ]」
右図「ムーリは・・・自分の兄弟であるスヴァルトホーヴジの記念にこの石を・・・した。インギャルドル[の息子(?)] アースムンドルが[ルーンを彫った]。」
と、ルーン文字で刻まれています。
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11世紀のルーン石碑です。
このルーン石碑に関する説明プレートによると、「このルーン石碑の碑文は、1643年にスケッチが残されている。
それには、『ウプサラ大聖堂の南側の壁に埋もれて或る』と記されていた。
1850年代にこの石碑は壁から取り出された。この石は三面を持っていて、そのうち二面にルーン文字が刻まれている。
第三面には装飾が施されている。ルーン碑文の大部分は破壊されてしまった。
ウプサラ近郊にはソーデルビーという名の土地が幾つもあり、このルーン碑文がどれを指しているのかは不明である。
ルーン碑文はルーン・マスターのアースムンドルによって書かれた」と説明されていました。
「muli / auk uni. . . ****ih . . . | . . . / þi h litu rita / stin þino / aftiR suart . . . | k(?) suþrbi」
「muli / * . . . ita stin þino / aftiR / suArthþa bru*r sin Asmuntr / inkialt」
(ルーン碑文写し)
「Múli ok Un? ... / þæg[n?] létu rita / stein þenna / eftir Svarthöfða, . . . Súðurbœ」
「Múli / . . . steinn þenna / eftir / Svarthöfða bróður sinn. Ásmundr Ingjald[sson].」
(古北欧語標準化形)
・見るからに傷みが激しく、いくつもの言葉が不明確ではありますが、装飾模様は一つの典型です。
ウップランド・ルーン碑文 U932番