安く見て何が悪い!

 このコラムは長文ですよ(^ ^)!

 毎月20〜30本映画を見る私にとって、映画を出来るだけ安く見るのは至上命令です。そこで、様々な割り引きサービスをまとめてみました。
 定番は、毎月1日の映画サービスデイ。封切り館では原則、1本1000円で御覧頂けます。私の映画日記でも、毎月1日は大抵、沢山見ているのを御確認頂けます(^ ^) また、金曜朝一の回が安くなるファーストショーサービスオンフライデイ。時間帯のサービスと言う点では、最近では、20時以降開始の回が安くなるサービスが、渋谷シネタワーや池袋、新宿の映画館で定着してきました。池袋のシネマサンシャインなどでは毎日、初回上映前の入場で安くなるサービスがあります。渋谷シネクイントでは、平日の初回は1000円です。
 毎週水曜のレディスデイ、1000円で見れるのは羨ましい! 男性はというと、イーストウッドの『スペースカウボーイズ』など、映画によっては特定の曜日で安くなることがありましたが、現在常時男性のサービスデイを設けているのは、渋谷シネパレスの木曜男性1000円と、吉祥寺のバウスシアターくらいでしょうか。男女とも水曜1000円の映画館もあり、これはテアトル系の映画館の他、シネラセット、シネアミューズ、アミューズCQNという渋谷の映画館、そして銀座シネカノンです。また、シネマライズやルシネマでは、日曜の最終回1000円というサービスがあります。

 何かを見せると受けられるサービスもあり、定番はシャンテシネやシネスイッチなどの、最新号の『ぴあ』を見せると安くなるサービス。先日、『ぴあ』がリニューアルし、大きくなって持ち運ぶのが辛くなりました。それ以前、私の鞄には常時『ぴあ』が入っていたのですが、今では購入したらすぐ、映画のところだけ切り取って持ち運ぶようにしています。この切り取ったところだけ見せてもダメだろうなあ……と、上記映画館に行く時は仕方なく、重い『ぴあ』を鞄に入れています。
 クレジットカードを見せると安くなるサービスもあって、これはクレジットカードで映画の入場券を買うのではないので注意。見せるだけです。

 クラブカードを持つと色々特典を受けられるサービスもあります。代表的なのはシャンテシネクラブなのですが、実は、私はまだ入っていません。元々『ぴあ』を見せると安くなるサービスがあるし、忙しく映画館を移動するクセがあるため、入会しようと思っていても、うっかり忘れてしまうのです……。しかし、絶対に入った方がオトクなので、今度行く際は入ろうと思っています(しかし、毎回行く度に「今度入ろう」と思って機会を逃してしまうのでした……)。シャンテシネでやる映画なら、正規料金を払っても惜しくないかな、と言う気持ちが、裏側で作用しているのかも知れません(^ ^)
 また、東急系のカードのサービスもあります。
 テアトル系ではCLUB Cカードというのがあって、持つと1本1000円で見れる他、1回見ると1ポイントついて、10ポイントで1本無料で見れます。これは、入会しやすかったので、入りました。Webで履歴が見れるのですが、私は昨年7月末以来本日迄、18本テアトル系で見ており、内3本無料で見ているようです(最初からついているサービスポイントがあるため)。
 同様のクラブカードは六本木にもあります。――というのは知っていますが、私は六本木には余り行かないので、こちらには入るつもりはありません。
 シネアミューズやシアターイメージフォーラムなど、独自に会員制度を作っている映画館もありますね。

 渋谷のミニシアターには、ミニシアター回数券があります。3枚で3990円、ミニシアターのファンには定番ですね。私は、手元からこの回数券が切れると、不安になります(^ ^)
 一昨年でしたか、銀座の映画館でサービスカードを配っていたことがありました。1本見ると1つスタンプを押してくれるのですが、3本見るとお茶が飲めて、6本見ると1本無料で見れるというものでした。私はこのカードを使って、10本程は無料で見たと思いますが、またやって欲しいですね。同じ映画を見るにしても、「このカードがあるから銀座に行って見ようかな」と思ったりしますからね。金券ショップに行くよりは、と……。
 回数券ではないのですが、シネパトスでは3回分3600円という割り引き前売り券があります。買った翌月から利用可能というのが難ですね、すぐ使えるといいのに。
 シネクイントでは、正規料金(またはミニシアター回数券)で入った半券を提示すると、1000円で見れるサービスがあります。クイントで見たら、半券はお財布の中に入れておきましょう。

 私はいつも一人で映画を見に行くので、ペア割り引きについては疎いのですが、カップルや夫婦で行くと安くなるサービスも、色々あるようですね。現在、どちらかが50歳を超えていると夫婦で2000円というサービスがありますが、私が50歳になる頃にもこのサービスがあるようなら、映画好きの奥さんを探そうかしら……(^ ^)

 その他、やっぱり金券ショップもよく使いますね。以前は敬遠していたのですが、一度、デミムーアの『薔薇の眠り』だったかな、正規料金で見た後、大黒屋の前を通ったら100円で売っていたことがあって(あの映画、入らなかったんでしょうね……)、やっぱり何だか悔しくって(^ ^)、それ以来利用するようになりました。一度に、その日見る4本分、つまり4枚を買う時など、「店員に噂されてるかしら?」と、買った後で可笑しくなることもあります(^ ^)

 その他の、安く見れた経験談。
 窓口に行こうとしていたら、前売り券や優待券を買わないか、と話し掛けられた経験は何度かあります。これは、所謂ダフ屋さんじゃなくて、券があるけど事情があって余ってしまい困っているという、どう見ても普通の人でした。当然、買ってあげました(^ ^)
 新宿シネシティの、地下にある映画館だったけど、「最終回の本編開始後ですので1000円です」と言われ、1000円で入れたことがあります。館内に入るとまだ予告編の上映中で、「ああ、スタッフさんが気を利かせて、サービスで1000円にしてくれたのかな」と大変嬉しかったけど、こういうサービス(?)があるとはそれまで知りませんでした。しかし、わざと最終回の本編開始まで待って、1000円にして貰おうという『悪用』をしたことは、さすがにないですね。

 変わった経験としては、一度、レディスデイに1000円で見れたことがあります。新宿の、東急系の映画館の総合窓口で、「本日レディスデイで、1000円です」と言われ、「へ?」と思いながら1000円札を1枚出すと、そのまま切符を売ってくれたのでした。どう見ても男性の格好をしているのですが、「あれ、いいの?」と思いつつ映画館の窓口に行くと、モギリの人も何も言わずに、そのまま中に入れてくれたのです。それが、余りにも自然に進みましたので、その場では私は、「あ、安く見てもらおうというサービス精神で、1000円にしてくれたのかな」などと、呑気にも喜んでいたのです。
 が、後から良く考えてみると、あちらも御商売、サービスの対象ではない人を、無闇に安くしてしまうようなことはないはずです。つらつら考えるに、新宿のあの近くには、所謂オカマちゃんとか、オコゲちゃんとか呼ばれる人が集う場所があります。それに、ああいう定型のトークスクリプトを使う客商売の現場では、何かトラブルが起った時に、こういう場合にはこうしましょうと、暫くの間トークや接客フローを変えて対処するような場合が良くあります。
 要するに、男性の格好をした人が、レディスデイに1000円で入ろうとして、「なによ、私は女よ」などと窓口で一騒動起こし、そのお陰で(?)、私がすんなり1000円で入れてしまったのかも知れません――そこまで考えて、眉をひそめてしまいました。
 勿論、年間300本映画を見ようという私のこと、そういう方に対して偏見や差別感を持つようなことはありません。「同性同士の結婚くらい認めてあげてよ、ブッシュさん」と思っているくらいです。しかし、私にはそういう性癖はありませんし、特に美しい独身女性の皆さんには、自分が男性であることを、ハッキリと申し上げたい。ましてや、映画館のスタッフさんに顔を覚えられ、映画を見に行く度に妙な含み笑いなどされたりしたら、たまったものではありませぬ。
 その後、いくら窓口で「レディスデイで1000円です」と言われても、しっかり1000円札を2枚出すようになった私でありました……(当たり前だってば……)。

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