柳谷晃子 ◆PROFILE

柳谷晃子(やなぎや あきこ)

料理文化継承家 1967年生まれ。
料理上手な母のもとに育つ。外資系企業で働くが、結婚を機に退職。その後、辻静夫の生き方、料理に対する姿勢に感銘を受けてから「エコールキュリネール国立」で西洋料理を学ぶ。また、それ以前から江戸懐石を10年学ぶ。
家庭料理研究家としての目標である辰巳芳子先生に今なお師事し、食の在り方、姿勢を学んでいる。
イタリア料理留学を経て、自宅で料理教室を開く。人や物との出会いを大切に、ただ料理の作り方を教えるにとどまらない総合的な教室を目指している。

専門 「生きる」
とくに人の営む文化に大いに興味があるので、国内・海外
問わず日々楽しく研究しています。
(学習院女子大学 日本文化学科 2006年卒業)
2007年〜日本民俗学研究中
      
「走る料理人」
走ることによって、五感を衰えさせないように刺激をしています。自分の体調、季節の移り変わり、気温などを自らの体を通して体感し、料理の微調整に役立てています。それだけではなく、気持ちが大切な料理には、同じ事の繰り返しから得られる「継続は力なり」を学び、この仕事を続けていく上での精神的修練に役立てています。毎回同じものは造れない、しかし、一期一会と大切に向かい合うことを走る事を通して学んでいます。自分が健康でいなければ、おいしいと感じてもらえる料理を人に供する事は出来ないと思うので、
健康管理のためにこれからも走ります。

お仕事歴
「LUCI」2006年11月号 モデルの優子ちゃんのお料理作成
藤和コミュニティーズ「KADAN」料理コーナー担当
コロンビア大使館大統領レセプションのケータリング
ベルギー大使館 ディナー出張料理

やなぎやあきこ

近況報告

2006年2月18日 待ちに待った東京マラソンの開催!
当日はあいにくの雨&寒さで夫は朝から「いつでも棄権すればいいんだから」と・・・。

スタート地点の新宿迄見送りに。思っていた以上に悪天候、しかし、三万人の有り難さは風を凌げること。人の熱気でスタート地点では寒さよりも湯気の方が凄かったかも。地鳴りのような歓声とともにスタートすると、普段は渋滞している靖国通りや日比谷通り・・・と、車一台いない静寂の中にランナーの足音だけ。身震いするほど、きりっとした気持ちの良い空気の中にひたすらゴールを目
指して進むのでした。

途切れない声援、貫禄がもたらす美しい東京の街、雨に濡れる美しい東京の緑。

感動しながら、沿道の人に「ありがとう!」と言い続けていたら、あっという間にゴール迄来ていました。人のために、一心に身も知らない人のために、気持ちを向けて下さったその思い、本当に沿道のみなさん美しい表情をなさっていました。その人の持つ美しさに、何度も泣きました。その中に大好きな友人達の顔もあり、こんなに嬉しい気持ちになることは滅多にありません。本当にありがとう。応援してくださったみなさん、本当にありがとう!おかげさまで、自己新記録更新、4時間23分でゴールでした!筋肉痛一つださずに、退会前、当日、後と、かなり満足な出来上がりです。支えて下さったみなさんに、本当に感謝です。こんなに楽しいフルマラソンは、始めてでした^@^

◆こだわり 「愛する」
「愛」というものを16歳の時に意識し、生涯のテーマに選ぶ。キリスト教の「 愛」を学び、人や物や事に実践を試みるがなかなかうまくいかない、これは一 生かかっても「愛せる」人間にはならないと実感。しかし、料理は「愛」なくして、独走してしまうと、心が育たたないと思うからこそ、こだわっていきたい。
「愛する」人間にはほど遠い者であるが、「愛する」ことの出来る人間になりた いと常に願い、お教室での人との関わり、材料との関わり、物との関わりを深 めていきたい。そして、心から「ご馳走さま」と言えるような言ってもらえるよ うな料理を心がけていきたい。