ヌーヴェル・キュイジーヌ/NOUVELLE CUISINE

ヌーヴェル・キュイジーヌと言えば、貧乏臭いフランス料理のことでしたっけ? バンド名は、気に入らんがやってる音楽は、お気に入り。基本的にはジャズ系のサウンドのバンドですが、サウンドも選曲もちょっとひねくれてて、お洒落なサウンドを装いながら適度に下世話ってところがかえって品があってよろしい。ボーカルのカルロス・フェルナンドにはちょっと注目していきたいと思ってます。

ブラジル音楽でジャズっぽいサウンドとなると、ジャズボサなんかを思い浮かべるかも知れませんが、このグループは、ヴァイブやギター、クラリネットの音をいかしたアレンジで

 

Nouvelle Cuisine (WEA)

1988年録音の1枚目。ほとんどはジャズの大スタンダード曲。5人のメンバーの中で、ピアノはクラリネット/サックスと、ドラムはヴァイブとを兼任しています。1曲ポール・サイモンの曲が混じってるあたりに後年の片鱗が....

Slow Food (WEA)

1991年録音の2枚目。基本的にジャズスタンダードアルバムだった1枚目と違って、半数はMPBの曲になり、オリジナル曲も増え、カバー曲にはオーネット・コールマンにスティーヴィー・ワンダーやストレイ・キャッツとヒネクレ具合に拍車がかかってます。1曲ガル・コスタがゲストで参加。3枚の中では一番楽しめると思います。

Novelhonovo (eldorado)

1995年録音の3枚目。ベースが抜けてメンバーは4人になったみたいですが、レコーディングは応援頼んで乗り切った模様。MPBの地味目の曲を中心にボサや古いサンバをやっています。

Carlos Fernando & Toninho Horta
Qualqer Can豪o Chico Buarque
(WARNER)

これは、ヌーベル・キュイジーヌのボーカル、カルロス・フェルナンドがトニーニョ・オルタと組んで作った、シコ・ブアルキ集。ボーカルが無名な上にシコも日本ではもう一つ人気が出ないと言うことで、一部のトニーニョファンがコレクションに加えたくらいであまり話題になりませんが、僕は大好きなアルバムです。なんたって、カルロス・フェルナンドをこれでもかってほど堪能できます。