| BLOW UP (7243 8 522802 5) |
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1.maintitle"blowup" 2.verushaka(part 1) 3.verushaka(part 2) 4.the naked camera 5.bring down the birds 6.jane's theme 7.stroll on 8.the thief |
9.the kiss 10.curiosity 11.thomas studies photos 12.the bed 13.end title"blow up" 14.am i glad to see you 15.blow-up | ||
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all title composed and played by harbie hancock except for 7,14,15 track 7 composed by relf/page/beck/dreja played by the yardbirds track 14&15 composed by keith west played by tomorrow | |||
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その昔、ジミー・ペイジとジェフ・ベックの共存しているという曲が入ってるって事で有名だった、ミケランジェロ・アントニオーニの映画”欲望”のサントラ。だが今ではもちろん、そんなダッセー文脈でこのアルバムを捉える人はいないだろう。今では、やっぱメインはharbie hancockによるサイコーにhipな、ハモンドとギターの絡み合いの効いた、バッチリなファンキー・グルーヴでしょ。ただ惜しいかな、これらの曲が短い。短すぎる。もっと酔わせて欲しかった。踊らせて欲しかった。つれないわ、アナタ。 もちろんロック側からこのサントラを評価することも出来るわけで、まずはご存じヤード・バーズの「STROLL ON」。これは古〜いブルース・ナンバー「TRAIN KEPTA-ROLLIN'」の改作。作曲クレジットは本人達になってる。なんかいかにもジミー・ペイジって感じ(SMALL FACESの「YOU NEED LOVING」をおもいっきりパクッたのは有名。)?この「TRAIN KEPT A-ROLLIN'」のオリジナルは多分TINY BLADSHAWという人。手軽に聴いてみたい方は、RHINOからのごきげんブルースコンピ「VOLUME 5JUMP BLUES CLASSICS」ってのに入ってます。 そしてもう一つ、これは手に入れるまで知らなかったことなのだが、なんとTOMORROWもいるじゃありませんか!KEITH WESTの。これを録音したときには、STEIVE HOWEも在籍してたみたいだから、少しぐらい話題になってもおかしくないのに、今まで聞いたことなかった。ま、曲自体別にどってことないからなぁ、しょうがね ぇか。 |
| なんと、あの(笑)KENTからジャズのコンピが!!!しかも、このタイトル!!!開き直ったようなド直球。タイトル通り、マリンバやオルガンをふんだんに取り入れた、ニセジャズ(つっても、ほとんどの曲は名門Prestigeレーベルからの選曲なんですが)・フレイヴァー漂う妖しい楽曲がひしめき合っている。曲数がちょっと多すぎて、聴いてると最後の方はさすがに疲れてくるけど、パーティーとかで流しておく分にはこれくらいの方がいいんだろうな。「yeh yeh」はもちろんgeorgie fameの同名曲。muddy watersで有名な「i'm ready」でいきなりブルージーに攻めてくるとこなんて、けっこう憎いね。ヴォーカルが入ってる曲も結構多いです。あと、theme from〜ってのもけっこうある。誰か「theme from 'lepin the third'」とかやってくんないかな。コーデュロイ、期待してるぞ。 |
1.Who's Making Love
2.Turtle Walk
3.Bonnie
4.Hot Dog
5.It's Your Thing
| とりあえずこっからは、モッズ云々は関係なく、単純にカッコいいジャズ・ファンク(ちなみに僕は、ジャズ・ファンク、ファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズの使い分けはテキトーです。ゴメンなさい。)を紹介することにします。んで、まずはこいつ。ネタものとしても有名なLou Donaldsonのブルー・ノートから1969年発表のアルバム。Lou Donaldsonはサックス吹きで、一応他のパーソネルを紹介すると、前掲のコンピにも収録されていたCharles Earlandがハモンド、Ed Williamsがトランペット、Melvin Sparksがギター、Leo Morrisがドラムになってます。1曲目はもちろん、Johnnie Taylorのマスターピースfrom STAXのカヴァー。オリジナルよりもちょい弛めのテンポで、デ・ラ・ソウルが『Stakes Is High』の『Wonce Again Long Island』で使ってた。2曲目の自作はグルーヴィなファンク・チューン!う〜ん、カッコいい。んで3曲目ではいっきなりクールダウン。この動から静への転換もバッチリ。さらに4曲目で10分以上、あの手この手でたっぷり楽しませてくれて(なんかやらしいな)、5曲目がThe Isley Brothersのカヴァー。これもデ・ラ・ソウルがセカンド収録の『Bittes In The BK Lounge』で使ってます。最後になりましたが、このアルバムのジャケ、サイコーっす。見せたいっす、とっても。でも、スキャナーないっす。 |
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PLACES & SPACES (7243 8 54326 2 0) DONALD BYRD | |
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produced by Larry Mizell and Fonce Mizell Donald Byrd-trumpet, fluegelhorn, solo vocals Raymond Brown-trumpet George Bohanon-trombone Tyree Glenn Jr.-tenor saxophne Creig McMullen, John Rowin-guiters Larry Mizell-piano Skip Scarborough-electric piano Fonce Mizell-clavinet,trumpet Chuck Rainey-electric bass Hervey Mason-drums Mayuto Correa-percussion King Erricson-congas James Carter-whistler | ||
| Donald ByrdのいわゆるSky High Productionが手掛けた4枚目(違うかも)のアルバム。やっとこCD再発です。嬉しい。『Black Byrd』、『Street Lady』、間に僕が聴いてないもう一枚があって、『Places & Spaces』の順番で出てるんですが、3枚並べて聴くと、だんだんとポピュラー寄りになっていく様子が手にとるように判ります。って、それなんか褒めてないみたいですけど、ここでの「ポピュラー」は「いい意味で」と解釈して下さい。特にこの『Places & Spaces』は、7分以上の曲が一つもなくてさらにほとんどの曲の歌メロがあるという、ジャズの風上にもおけないような(笑)アルバムで、ちょっとフュージョン臭いんだけど、『スカイ・ハイ』の文字どおり天空を突き抜けるようなサウンド・プロダクションが存分に楽しめます。ジャケ(サイコー!!)を眺めながら聴いてると、何故か涙ぐんできてしまう。人間は何故、空が飛べないんでしょうか?3曲目はPaul Wellerが"Live Wood"の"Remember How We Started"の中で引用してました。4曲目はPete Rock & C.L. Smoothのセカンド収録の『All The Places』ネタ。7曲目はThe Rolling Stonesも"Some Girls"の中でカヴァーしてた、The Temptationsの曲。何度でも聴けてしまうナイスアルバム。ホント、爽やかです。このスカイハイはミゼル兄弟が中心なんだけど、ここのFonze Mizellは、ジャクソン5の"I want you back"や"The love you save"のライターとしてクレジットされている男と同一人物なのでしょうか? |
1.peace go with you,brother/GIL SCOTT-HERON
2.well you needn't/LARRY RIDLEY
3.prince of peace/PHAROAH SANDERS
4.changa chikuyo/LARRY RIDLEY
5.john coltrane/CLIFFORD JORDAN
6.hopscotch/CHARLES ROUSE
7.the bottle/GIL SCOTT-HERON
8.travelling man/STANLEY COWELL
9.first impressions/SHAMEK FARRAH
10.dance of the little children/BILLY PARKER'S FOURTH WORLD
11.eddie harris/CLIFFORD JORDAN
12.smiling billy suite pt.II/THE HEATH BROTHERS
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STRATA-EASTとは、1970年代にニューヨークで立ち上げられた黒人ジャズメンによる黒人ジャズメンのためのレーベル。オーナーももちろん黒人だった。70年代のブラック・ミュージックは、ニューソウルやファンクの台頭が示すように、「ブラック・イズ・ビューティフル」の旗印の下、黒人としてのアイデンティティの確立と誇示を目指す方向へシフトしていった。ジャズも当然その流れを汲んでいて、ハード・バップからファンキー・ジャズ、さらにはフリー・ジャズへと向かう一連の変遷は、そのような黒人運動の時代背景を無視しては何も見えてこない。このSTRATA-EASTの叩き出した音のキーワードは、ポスト・フリー。フリー・ジャズ・ムーブメントにより観念的に解体されたビートを、ブラックとしてのルーツに近づけてより本能的に再構築したことが、このレーベルの最大の特色となっている。 さて、カタイ話はこんくらいにして、一体何が言いたいかっていうと、「これ、ムチャムチャかっこいい〜〜〜〜〜っっっ!!!」ってこと(笑)。このコンピ、ハッキリ言って上に書いたどのディスクよりもお薦め。アフロ・ルーツやラテンを大胆に採り入れた、この黒人としてのアイデンティティを高らかに宣言した楽曲群は、圧倒的に気合いが入っていて、しかも聴き手の心にぐっさりと突き刺さり、なおかつチョーGroovey!で、その圧倒的な気合いがどっから来てるのかだけは、どうしても記しておきたかった。さて、ここに収録されてるアーティストで一番馴染みが深いのは、たぶん"黒いボブ・ディラン"ことGil Scott-Heronだと思うけど、のちにアリスタ時代のゴリラジャケのアルバムで有名になる代表曲"The Bottle"もこのコンピには収録。で、個人的に一番気に入ってるのはLarry Ridleyの"Well you needn't"。これ、クラビとエレピが効いててメチャクチャカッコいい。あとどうでもいいけど、Charles Rouseの"Hopscotch"って曲は、Brian Augerの"Freedom Jazz Dance"って曲にソックリ。とにかく、聴いてくれっ! |