和歌山県太地でオルカ捕獲・5頭を水族館へ売却 1997年2月7日、古くから捕鯨の町として栄えてきた和歌山県太地の入り江に10頭からなるオルカの家族が追い込まれました。水産庁は「研究用」としてそのうち5頭の捕獲を認め、県内外3つの水族館が一頭あたり約3,000万円で購入、のこる5頭はリリース(解放)されました。捕獲されたオルカは若い個体ばかりであり、中には、まだ母親の保護が必要なものも含まれています。平和なオルカの家族は、ばらばらに引き裂かれてしまいました。 |
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環境や生き物について一般の人々に啓蒙することは水族館に期待される重要な役割のひとつです。では、我が国は水族館保有数において世界一と言われていますが、一般の人々の海洋生物に関する知識や問題意識は、水族館の保有数に見合ったレベルに達していると言えるでしょうか。 ある民放TVの夕方のニュースショウでアラスカの野生のラッコの姿が紹介されたとき、人気キャスターが放ったコメントは次のようなものでした。 2004年に公開された米国PIXAR制作のCGアニメーション映画「ファインディング・ニモ」は、擬人化されたカクレクマノミの父親がトラウマを乗り越えながら、人間に捕獲された我が子を必死に救い出し、最後には親子で故郷の平和なサンゴ礁に帰る、というストーリーで我が国でも人気を博しました。 (*2)2005年1月21日、白浜アドベンチャーワールドのオルカ最後の一頭である「ゴロー」(1985年に太地にて捕獲されたオス)も推定22歳の若さで死亡。同施設はわずか半年の間に、飼育していたオルカ全個体を亡くしました。 関連情報 ● 名古屋港水族館を |