|
|
オルカと人間
|
|
先住民族の時代
古来、優雅さと力とを合わせ持つオルカは、この地域に住む先住民族から超自然界に属する存在として畏敬の対象となっていました。彼等はオルカから勇敢さを学び、勇者は死後オルカになると考えていました。彼等はまた、クジラをも攻撃するオルカが決して人間を襲わないことを知っていました。現在でも、付近の町のいたるところに様式化されたオルカのデザインが見られ、トーテムポールには必ずと言っていいほど、彼等のいわば兄弟であるオルカの姿が彫り込まれるなど、人々がオルカからいかに大きな影響を受けてきたのかを随所に見ることができます。
|
||
|
|
||
![]() |
受難の時代
19世紀頃から、豊かな漁業、森林資源をめあてにこの地に世界各地から入植者がやってきました。先住民族の智恵に耳を貸さない彼等にとって、オルカは漁業資源を食い荒らす害獣であり、人間をも襲いかねない海の悪魔でした。オルカ駆除のためにマシンガンが設置されたこともありますが、幸い弾丸を発射することはありませんでした。 |
|
![]() |
捕獲から保護へ 1971年、この海域に住むオルカの生息数と行動を探る研究がマイケル・ビッグ博士を中心に始められ、オルカの総数は300頭前後と、それまで想像されていたよりもはるかに少数であることが明らかとなりました。写真撮影による個体識別を基本とするこの研究は、野生動物の個体識別法としてその後さまざまな動物に適応されるようになり、オルカの社会の変化を追跡調査するために現在も引き続き行われています。 |
|