Rendezvous - Frederic Sound
ジョンストン海峡で生まれてはじめて野生のオルカを目にしたとき、
まずその大きさに圧倒された。
機関車のような噴気、黒光りする肌、 筋肉の固まりのような質量感。
A6と呼ばれるそのオスのオルカは、誰にでも識別できる堂々とした背びれと均整の取れた姿、
人間に関心を寄せているらしいフレンドリーなふるまいから、
多くの人に親しまれ、カレンダーや写真集などにも頻繁に姿を見せている個体だった。
何年か経ち、彼が、彼の家族の中から姿を消したことを知った。
一生を家族とともに過ごすレジデントのオルカが姿を見せなくなったとき、
それはほぼ間違いなく死亡を意味する。その当時私よりも年上だった彼は、
35歳にして生涯を終えた。
A31, A25, A23、その後も私が知っているオルカが次々に世を去り、
新しい世代に受け継がれて行った。同じように、いずれ私の番もくるのだろう。 |