NEC CQ-210


目次
はじめに
現役復帰までの道のり
現役復帰後の修理歴
写真集
説明書


はじめに

開局当時に使っていた無線機です。 HF無線機は、YAESU, TRIO(現KENWOOD), そしてICOMが主流だったような気がする時代でした。 YAESU FT-101やTRIO TS-520には憧れていましたが、 おじさんがどこからか何とか安く手配してくれた機器ということで使い始めました。

周波数表示がデジタルだったのがとにかく凄いものだと驚きました。 珍しいところと言えば、メーターが周波数表示の右に付いている ってところでしょうか。(YAESU,KENWOOD,ICOMでも周波数表示部の左側に付いてるんですよね。)

当時の思い出がいっぱい詰まっている宝物です。懐古主義ですが、 上級資格を取得してから原点に戻り、免許取得した時に使っていた無線機で電波を出してみたいと 思い、現役復帰させることにしました。

「列伝 アマチュア無線機 50年史」(マガジンランド、1,748円+税)、 「Part3 戦後の全発売機種スペックリスト」には、以下のように書かれています。

周波数帯HF
電波形式A1,A3J,F1
サイズ334・153・334
終段6JS6
終段数2
終段種別VT
重量20Kg
TYPE固定用
[NEC CQ-210]


現役復帰までの道のり

上級アマチュア無線技士に合格してから、まずは現役復帰できないもの かと思っていたところ、CQ ham radioの広告に TMTサービスという会社を見つけ、 ホームページから問い合わせしてみました。以下の回答を得ました。何とかなりそうです。ウキウキです。

NEC CQ-210の修理ですが可能です。
修理期間は通常2週間、長くても1ヶ月程程度で完了すると思います。
※状態によってはそれ以上かかる場合もございますがご了承ください。

本体、ACコード、ご連絡先や症状を簡単で結構ですのでメモ書きで同封ください。
また取説と回路図もお持ちでしたら同封ください。
(取説、回路図は無ければ必要ございません)

修理代金は基本工賃3万円と必要部品代金、それと送料、消費税となります。
修理完了後に代金明細をご連絡致しますので、ご送金頂けましたら
発送となります。(※前金等は一切必要ございません)

修理依頼を出したのは、問い合わせから4か月もたってからになりました。 依頼から2週間後に修理完了をいただきました。修理内容は以下のようなものでした。

先日お預かり致ししておりましたNEC CQ-210の修理が完了致しました。

不具合内容
 カウンター表示動かず
 USB感度少(極端に悪い)
 ゴムベルト切れ

修理内容
 カウンターユニット基準水晶不良の為交換、調整(1MHz)
 USB用フィルター不良の為、フィルター分解特性調整
 キャリアユニット周波数調整
 ゴムベルト切れの為、チェーンベルトへ交換
 他、送受信再調整、動作点検
 出力データ 1.9MHz 110W 
         7MHz 110W
        29MHz 100W

※USB感度少について
USB用のクリスタルフィルターが不良で、USBに切換えると感度が極端に悪くなり、
通常ですと交換必要のレベルなのですがこの機種は周波数構成がTRIO、YAESU等と異なり、
代用できるフィルターがまったく存在しない為、フィルターを分解しましてなんとか使用できる
レベルまで特性補正致しました。
この為USB、LSBを切換えた時の音(シー・シャー音)が若干違って
聞こえますが運用に支障はないと思います。

修理から戻ったものを箱からあけて、アンテナつないでまずは受信できるか どうかが心配・ドキドキでありました。電源投入してすぐには音が出ません。真空管ものですから。 ザザ〜、ザザッ〜という音から少しずつ交信が聞こえてきました。いやいや何とも感激しました。 20年ぶりのご対面という懐かしさでありました。

YAESU FT-920(50W仕様)をメインに使おうと思いながら、確かに性能的には 断然時代を感じさせる性能ですが、とりあえずCQ-210を机上の一等地に鎮座させることにしました。
と言うことで、2003.04 現役復帰いたしました。


現役復帰後の修理歴

2003.4以降の修理歴を記録することにしました。


写真集

番号 "000" 〜 "006" のボタンをクリックしてください。640*480ピクセルの画像が別ウィンドウに表示されます。

[CQ210 0]
[CQ210 1]
[CQ210 2]
[CQ210 3]
[CQ210 4]
[CQ210 5]
[CQ210 6]

説明書

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