お茶の中に一番多く含まれている成分で、乾燥重量の20%がカテキン。

ワインやココアなどに含まれていることで話題の、ポリフェノールの仲間

ポリフェノールは、酸素の毒性を防御する抗酸化作用があり、動脈硬化、老化防止、
発ガン性予防に役立つと考えられています。


カテキンには抗生物質としての働きと、抗体としての働きの2つの作用を持っている。
人間が作り出した薬品では、一つの物質で抗生物質と抗体の働きを持った物が無いため注目されている。

緑茶には、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの
4種類のカテキン類が含まれている。そのなかでも、エピガロカテキンガレートが一番多く含まれており、
全体の約半分ほど。ビタミンEの約20倍程の強力な抗酸化作用がある。


胃、十二指腸潰瘍の原因で、胃ガンと密接な関係が有ると考えられている細菌
ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)
の除菌に お茶の成分のカテキンが有効


緑茶生産地、静岡県榛原郡川根地区の胃ガン死亡率が県内で最も低く、特に同郡中根町 の
男性は全国値の5分の1の死亡率と極端に低い数字になっている。その理由として、
他地域に比べてお茶の摂取量が多いことが考えられている。








ポリフェノール

ポリフェノールとは単独の物質ではなく、ポリフェノール類とよばれる

何種類もの物質の総称を言う。

たとえば、緑茶には、タンニン、カテキン、フラボノイドなどのポリフェノールが

70種類ほど含まれている。

赤ワインには、緑茶の4倍程度のポリフェノールが含まれている。

フランス人が、欧州のなかで一番心臓病の死亡率が低いのは、赤ワインをたくさん

飲むためという学説が、1991年に発表されている。

ココアにもポリフェノールが多く含まれているが、赤ワインやココアを飲みすぎると

アルコールや糖類も一緒に取り入れてしまう欠点がある。

フランス人は心臓病の死亡率は低くても、肝硬変や膵臓病の死亡率が世界で最も

高い国となっている。

緑茶にはこういった欠点がなく、しかもノンカロリーという長所があり

いくら飲んでも体に対する心配がない。




抗酸化作用

悪玉コレステロールを含む低比重リボタンパク質は、脳や筋肉などの臓器に脂質を運ぶ

大切な働きをしている。しかしこれが活性酸素などにより酸化されると、動脈血管に取

り込まれ、だんだんと沈着するようになり動脈硬化が進むことになる。

逆に言えば、低比重リボタンパク質の酸化を抑えれば、動脈硬化が起こることもなく

老化予防ともなる。

以前は、悪玉コレスレロールが動脈硬化の主な原因と考えられていたが、

現在では、悪玉コレステロールだけではなにもおこらず、活性酸素と結びつき

酸化されることにより、血管が詰まったりするような状況になることが分かって来ている。

悪玉コレステロールが活性酸素と結びつく前に、ポリフェノールが活性酸素と結びつく

ことにより、動脈硬化が防げると考えられている。




抗生物質

微生物が産出し、微生物そのほか生活細胞の発育、そのほかの諸機能を阻止する物質のこと。

1928年にA.フレミングによるペニシリンの発見が最初。

現在までに約4,000種の抗生物質が発見されているが、

医薬品として使用されているのは、その内約300種ほど。




抗体

動物体内に抗原が侵入すると産出され、その抗原と特異的に反応する物質のこと。

胸腺から産出される抗体は、液体性抗体でグロブリンというタンパク質で出来ているため

免疫グロブリンとも呼ばれる。

感染症に対する免疫成立の主体になる物質。




ヘリコバクターピロリ

1983年にオーストラリアの医師が報告した細菌。全長1〜1.6ミクロン、片側に

4〜6本のべん毛をもって動き回る。強い酸のため、細菌は住み着けないと考えられ

ていた胃の粘膜から見つかったことから大きな話題を呼んだ。米国立衛生研究所は

94年2月、公式に胃ガンのヘリコバクター原因説を認め、細菌の関連している潰瘍

は抗生物質を中心に治療すべきだとの勧告を出した。




活性酸素

活性酸素は体内において必要に応じて作られる。

本来は、その酸化力と殺菌力により、体内に侵入してきたばい菌やガン細胞などと

戦うのが役目。しかし、ストレス、乱れた食生活、喫煙や紫外線などの刺激でも

作られ、余った活性酸素はその強力な酸化力で、からだの正常な細胞まで傷つけて

しまうことになる。それが、ひいてはガンや動脈硬化などの生活習慣病(成人病)の

原因になると考えられている。





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