ハツユキソウ



今朝の東京の冷え込みはどうでしょう。 また、あちらこちらからも初冠雪の便りが
報じられているようです。

初冠雪のニュースにちなんで、今回はハツユキソウを紹介しましょう。この植物も通
勤の道に沿ったよその家の庭、そして庭から逃げ出したのか道に沿ってしっかりと生
育して、葉のふちを白く色ずけています。葉の白と緑の対比は面白い植物で、ちょう
ど葉にうっすらと雪をかぶったような姿を示しているところからハツユキソウの名が
附されたのでしょう。
良く見ますと白く縁取れた葉の上の先端に目立たない花を咲かせていますが、葉の色
合いが美しいところから、ふちを白く変えた葉が花のような感じさえいたします。



この植物はユーホルビア、そうですポインセチアに近いショウジョウソウの仲間なの
です。ショウジョウソウはハツユキソウとはちがって、目立たない花の下の葉が赤く
色づくのです。

はじめてハツユキソウに出会った時には名前も知らず、帰り道に花の面倒を見ておら
れるおばーさんに名前をお聞きして書き留めておいたものです。この植物に出会って
からもう三年がたちますが、最近ではあちこちで姿を見るようになりました。

こぼれた種子が発芽して増えるとのことで、「いつでも種子をお持ちなさい。」と親
切な言葉をいただいているのですが、種子をと思っているうちに時期を失しています。

植物紹介の記事では北アメリカのミネソタ、コロラド、テキサス州の原産で日本には
1881年に紹介されたとありますので、120年もの歴史のある植物ですね。
こうした植物を今ごろになって紹介するのは恥ずかしいことですが、日々、勉強であ
り、発見です。

初冠雪のニュースを耳にして、毎朝出会っているハツユキソウを思い浮かべ書き込ん
でしまいました。

                             うめだ よしはる


   秋の花へ