ハンゲショウ/半夏生

 夏至から11日目の日を七十二候の一つとして半夏生と称されています。
今日、7月2日は、その半夏生にあたりります。 テレビのニュースの折りに「半
夏生の季節になりました」と題して、湿地帯に自生する茎先の葉の1、2枚がが白
く化粧したようになって花穂をのばしたハンゲショウの姿が紹介されたりします。
 我が家でも友人に戴いたハンゲショウが仲間入りをしています。 今年は芽が出る
かと心配していましたが、ドクダミ科の植物だけに頑健で、ナメクジに葉をなめら
れたりの被害はあったものの、しっかりと生育し、頂部の葉を白く化粧して、ドク
ダミに比べれば長い花穂を伸ばしています。

 庭での栽培は適地ではないのでしょう、白く化粧している程度は、昨年、友人
が湿地から採取してきた姿に比べるとちょっと貧弱のようですし、背丈も30ー40
センチ程で、大きな花入れに入れて鑑賞するまでは参りません。 でも、ハンゲショ
ウの姿を庭先で眺められる幸せを味わっています。 ここのところの暑さには参ります。


      犬の舌のびきり半夏生咲けり       東野 昭子

 ハンゲショウは明るいところでは、余りよく成長しないと言うことで林の陰に
なるような所に植えなければならなかったようです。 一般に、歳時記などでは、
夏の草々の間に、ハンゲショウの白い葉がちらつくのを、夏の風物詩として賞し、
さらに、姿の優しさを茶の席を飾る花の一つとして愛好されていると紹介しています。


                       うめだ よしはる

晩春から夏の花へ