フェイジョア


 フェイジョアの白い花の中央部から赤い雄しべは束になって直立している姿は植物園の温室
のものと思っていましたが、街を散歩していてこの花に出会ったのです。 亜熱帯性の植物と
ばかり思っていたので、思わぬ出会いでした。




植物図鑑や園芸の書物などで白と赤の色の対比が珍しく、写真に魅せられていたものですが、
街を歩いていての出会いは感激でした。 この植物はフトモモ科のフェイジョア属、果実の
香りがパイナップルに似ていることからパイナップルグアバの名も与えられています。 
樹高は約1.5メートル程、鑑賞樹として植えてありました。

 南アメリカ東南部の原産で日本には昭和の始めに導入されたとありますので、まだ新顔植物に
なります。 国分寺地域の野外で越冬する樹木ですから耐寒性にも優れているのでしょう。 
文献ではマイナス10度でも寒害を受けないといわれています。でもこうした地域では結実は難
しいようで、日本では西南暖地の地域の限られるようです。 
 果実はともかく、花の姿は直径が4センチ位で、あつぼったい白い花弁が垂れ、花の中心部か
ら濃い赤色の多数の雄しべが束になって直立し、花弁の白と鮮やかな対比を示しています。
 「百聞は一見にしかず」の言葉通り、この花の画像を示しましたので、ご覧下さい。なんだ、
この花かと思い当たる方も多いと思います。 花が咲いていたのは6月中旬から下旬でした。

                            うめだ よしはる


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