カンナの原種は熱帯地方に50種ほどあるといわれていますが、カンナが日本に渡来したのは徳川中期になります。当時は、その名も「だんどく花」と呼ばれていました。しかし、今ではこのダンドク種は西南日本に一部野性化しているだけとされています。
5月の下旬になって、2年越して育てたダンドクの花が開きました。 上部に三枚の赤い花弁、下部は先端を赤に染め、黄色の地色に赤のまだら模様の花弁、カンナとは思えない程に小さな花です。 思い起こしますと、昨年の5月20日にまいた種です。
丁度、一年間、長いつき合いでしたが、江戸中期にオランダからはるばる日本へと旅し、当時、咲いたと思われるそのままの花の姿を眼の前にすることが出来ました。何かジーンと来るものがあります。
うめだ よしはる
晩春から夏の花へ
表紙へ戻る