<ひまわり通信9>  ため息は体にいいんだよ! 2019.8.1




前回、自律神経のうち、副交感神経を働かせるためには、「息を吐くべし!」というお話をしました。

それのつけたしのような感じではありますが、
今日は「ため息はいいんだよ」のお話をします。

ため息ををつくと、幸せが逃げちゃうんだよ!なんていう方がいますが、
とんでもない!
ため息は、「息は吐くべし」と同じように、自分自身が精神を落ち着けようと自然におこなっている働きであるといえます。
意識的に落ち着けようとするときは「息を吐くべし」、体が自然に(今は緊張状態のようだから副交感神経を作動させねば〜)とやるのが、「ため息」だと思うのです。

そんな時には、休息が必要なので、「休息のすすめ」です。

体は正直に、副交感神経に頑張ってもらおうとしている、体の思いやりと受け取ってもらえばいいのではないでしょうか。
そんな体の心意気に応えるべく、休息をとっていただくことが必要かもしれません。
確かに、ため息が出ちゃうときって、疲れていたり、何かの壁にぶちあたっていたり、きっと休みが必要な時かもしれないですね。
「少し休もうよ〜」という体からのサインを無視しないでくださいね。

もうひとつ、見た目は良くないかもしれませんが、
「貧乏ゆすり」も体の緊張をほぐしてくれるものだと思います。
診察室などでも、患者さんである息子さんが貧乏ゆすりをしているのを発見したお母さまが、
びしっと「貧乏ゆすり、やめなさい!」と怒っていらっしゃるのをみますが、
その時は必ず、「貧乏ゆすりはむしろ体にいいんですよ。メジャーリーガーがガムを噛んでいるのと似ています。集中力をたかめ、緊張をほぐすらしいですよ」
とお話しています。

貧乏ゆすり、というネーミングがちょっといけないのかもしれませんね。
何がいいでしょうか?
「緊張をほぐすためのリズム運動」、というのはどうでしょうか?
「プルプルちゃん」?

ため息も貧乏ゆすりも、体が自分自身を保とうと頑張っている証だというふうにとらえてもらうと、違った視点で考えていただけるかもしれませんね。

交感神経と副交感神経、うまくバランスを取りながら、エネルギッシュで心豊かな人生の時間が過ごせるといいですね。