ひまわり通信7

 


〈ひまわり通信7〉 ポンプの空押し2019.6.27



これからお話しすることは、
精神疾患でない、という前提です。

例えば、うつ病、双極性障害、統合失調症やその他、精神科などで診断され、治療を受けられている方は、
迷わず、今の主治医の先生と相談してください。

これから、一般的な「意欲」のことについて書きますが、
今、「何らかの疾患」(それは、肺炎で熱が出ていたり、肝臓病でだるかったり、うつ病でやろうという気持ちが
持てなかったり、などなどを含みますが・・・)
「何らかの疾患」のために
意欲に欠けるというのは、決して、怠けているとか、精神が弱いとか、根性がないとか・・・
というのではありません。

「何らかの疾患」で意欲が欠如しているときは、その「原因疾患」の治療が必要です。
病気のせいなのですから、自分を責めることはありません。

まずこのことは、精神医学の中でも大変重要な事なので、大前提として、きちんとお伝えしておきます。

あらためて・・・
「疾患のせい」ではない、誰にでも起こりうる
「へこんだ気持ち」とか「やってもやっても結果が出なくてがっかりする気持ち」とか
の対処法について、お話したいと思います。


井戸って、ご存知でしょうか?

穴につるべを落として滑車で持ち上げるタイプでなく、
地面にポンプみたいのがはえている感じの井戸のことです。

今の若い方は見たことないかな〜??
昭和の人間なら実際に使ったことなくても
テレビなどで見たことはあるかもしれないですね。

今日はその井戸のお話です。

人生の中で、頑張っても頑張っても結果が出ないことって
ありますよね。

もしかしたら、努力の方向が少し間違っている可能性があるかもしれません。

もしかしたら、最初の目標の立て方に無理があるのかもしれません。

もしかしたら、目標も方向性もあっているのに・・・時間がかかっているだけかもしれません。

こんな時(目標設定と努力の方向も間違っていないとき)「井戸」を思い出してみてください。

井戸のポンプというのは
はじめの何回か、全力で空押しをしなければなりません。
何も水が出てこないのに、すっこん、すっこんとポンプを押し続けるのです。
そしてそのうちに、ザザーっと水がでてくる。
そしたら後は次から次へと水が、ポンプを押すたびに出てくる。

こんなイメージをもって、もう少し頑張ってみよう!と思ってもらえればうれしいです。

はじめはザザーっという手ごたえがなくても、
まず、押すという行動をしてみる。
意欲が出てからポンプを押す、のではなく、
意欲が無くてもポンプを押し続けてみる。
そうするとザザーっと後から意欲があふれ出す。
ザザーっとくればまたポンプを押したくなる。
そうすることで飲み水が得られ、満足!!といくかもしれませんね〜。

しかしあくまでも目標設定と努力の方法論・方向性があっている!という大前提のお話ですので、
前提条件があっているかどうかを冷静に見極めてから!
にしてくださいね。