ひまわり通信4

 


〈ひまわり通信4〉 2019.5.25


ひまわりメンタルクリニックは精神科のクリニックなので、やはり心配症の方や心配しすぎでは?とご本人も感ずいているけど心配が止まらない、という方のご相談も時々あります。

心配しすぎな部分が、精神的疾患からくるものであれば、精神論でなく、薬物治療を含めた取り組みが必要ですが、
もし、考え方の軌道修正で何とかなるときには、
次のようなお話をすることが多いです。
(これは患者さんから「あ〜もっと早く知っておきたかった〜」と意外に評判の良いお話なので、書いてみますね)

≪心配の分別法〜3つの約束≫

心配性の方の強みを生かす!が最終目的です。
性格には良い悪いは基本的にはないと思うんですよ。
心配性の方には、心配性の良さがある。

何か物事をやろうとしたとき
「はは〜ん、大丈夫、大丈夫!」と楽観的で緻密性欠けるような人ばかりではうまくいきません。
『もしも雨降ったらどうしよう??」とか心配性な人がいることで、対策が立てられるのです。
雨だったら、屋内活動にしよう、とか、雨具を用意しよう、とか。
前もっていろいろ考えていけるのが心配性の方の強みです。

でも・・・それが行き過ぎてしまうと、生きにくくなるんですよね。

それではどうすればいいのでしょう?

それは「悩まない方がいい3つの事柄」があるのです。
「悩まない3つの約束」です。

@ 過去のこと
A 遠い未来のこと
B 他人の気持ち

わかっちゃいるけどやめられない方も、どうぞ、えいっやっ!と断ち切ってみてください。

過去のことは、いくら悩んでも、時間は戻ってきません。
そんな時は「あぁ、あの時織田信長が本能寺に行かなければ・・・」
と悩んでも仕方ないのと同じ、と思っていきましょう。

どんなに人間の英知を尽くしても(今のところ)、5年後の5月25日の天気はわかりません。
ですので、未来を悩んでしまうとき「これは5年後の天気、五年後の天気」と
一旦考えるのをやめましょう。

人の心も人のもの。
人の心を支配することはできません。
人の心は人にお任せする。
人の心は人のお財布と同じ。
人の財布をのぞき込んで「ほら、そこの五十円玉、早く使っちゃいなさいよ!」
なんて言わないですよね〜。
人の言葉や行動で悩んでいるときは
「人の財布は人にお任せする」と唱えて考えるのをやめましょう。

これは、もう少し考えた方がいい〜という方は別ですよ。
あくまで考えすぎてしまう方へ向けたお話です。

そして、対策を考えていかなければならない事柄については、昼間に一生懸命考えましょう。
夜は、まわりも暗いし、いい案が浮かばないかもしれませんから。