雑談 Vol.2

音ゆれイヤーン

〜どうも音ゆれが気になる方に〜無責任処方箋〜

 

結論から言うと、カセットウォークマンは原理上音ゆれは必ずあります・・・残念。

特にCD、MDになれた耳には、ワウフラ成分はどうしても耳につきます(プロフェッショナルモデルではかなり改善されてますが)。

ただし、旧いモデルのあまりにもひどい音ゆれは、本来の機器の性能ではない可能性があります。

以下に、DIYでできる、旧いモデルの音ゆれを少しでも収める対策(無責任処方箋)を紹介したいと思います。

当然、無責任と称しているくらいですから、ここに紹介した内容についての実行はすべて皆さんご自身の責任でお願いします。(お問い合わせいただいても対応できません。悪しからず)

一般的にカセットデッキでは複数のモータを使ってテープを駆動していますが、walkmanはベル トとモータひとつですべての駆動力をまかなっているため、一箇所でも動きが渋ると テープ駆動全体に影響を及ぼします。そのため、「音ゆれ」についても、複数の原因が絡み合っている場合が多く、究明には手間がかかります。 以下に、原因と考えられるものを挙げます。

<基本的な性能の場合>

特に末期のロングプレイモデルに見られる現象ですが、身に着けた状態でやや大きな動きをした場合に音ゆれが発生します。これは超低消費電力低トルクモーターならびに軽量化フライホイールの採用を使用しているため、フライホイールで吸収できない加速度がダイレクトに音ゆれになって現れます。 この場合は「そういうもの」としてあきらめる必要があります・・

<テープの問題の場合>

 ・走行抵抗の大きいテープを使用している

 ・テープ自体の劣化(カビ、ワカメ化)

たとえば、走行中にキーキーなるようなカセットテープなどを使用すると、かなり音ゆれする場合があります。こうしたテープが原因の場合は音ゆれについてはそのテープでの再生をあきらめるしかありません。

また、カビは巻きの内側に発生する場合が多く、一見大丈夫そうなテープでもテープを繰り出すうちにカビが見えてきたりします・・ カビの生えたテープはヘッド詰まり、他のテープへのカビ胞子飛散など、ろくな結果となりませんので、カビ発生が判明したテープは直ちに使用を中止し、プレイした機器の走行系(ヘッド、ピンチローラ、キャプスタン)を念入りにクリーニングしてく ださい。

なお、高温多湿の日本では、カセットテープは保存に気を使わないと、ほぼ100%カ ビが生えます(押入れや物置への放置プレイ厳禁)。

<本体側の問題の場合>

(1)駆動ベルトの劣化

 ウォークマンで、一番多いトラブルといえます。 基本的にゴムベルトはいつか必ず伸びてダメになります。ゴムベルトはすべての ウォークマンで必ず使用している(DDモデルではリール駆動にのみ使用)ので、この トラブルは宿命といえます。ただし、ゴムの耐久力は環境にも大きく左右されますので、ゴムが早くダメになっているものは、基本的に劣化が進む環境下(高温・多湿など)に置かれていた機器であるといえます。理想的な環境下では耐久力はおよそ10年前後と思われます。

【無責任処方箋】 開腹してベルトを交換します(パーツで200〜500円程度)。作業的には一番シューティングしやすいトラブルです。ただし、ゴムベルトは機種によってはメーカー欠品のものが多く、その場合は自力で合うものを見つけるか(ちなみに私は全然見つけられませんでした)、ニコイチで調達するしかありません。ちなみにゴム素材はかなり丈夫なもの(ウレタンなど)が使われているため、普通のネオプレンのゴムベルトなどでは代用できません(すぐ伸びてダメになります)。 ご参考まで、私が個人的にソニーサービスに問い合わせ、ゴムベルト在庫なしが確認できたモデル(T.T)は以下のとおりです。

(2)ピンチローラーの劣化

 walkmanの機種によっては、電池切れまでプレイした場合、ヘッドおよびキャ プスタンがプレイ位置のまま復帰しない状況が発生します。つまり、「あー電池切れだ・・」とほっておくと、ピンチローラがキャプスタンと一点で押し付けられた状態 のままとなり、やがてピンチローラのゴム部が凹んでしまいます。 一度変形したピンチローラはもう元に戻ることはなく、こうした状態でプレイする と、凹んだ部分で回転数が乱れ、音ゆれとなります。(ピンチローラの変形度合いに よっては走行自体不能となる場合あり)→変形例の写真

【無責任処方箋】 ピンチローラを交換します(パーツで500円程度)。また、ゴム部の変形が微妙で一見問題ないように見える場合もあるので注意が必要です。これも機種によってはニコイチで調達するしかない場合があります。

(3)動力ギア周りのグリス切れ

 これも年代もののモデルによく出るトラブルです(ものによっては完全に固着している場合もあり、こうなると完全に走行不能です)。また、結果として動力をロスしているので、他のトラブルの要因ともなります。できれば定期的にメンテナンスしたいところです。

【無責任処方箋】 該当部分をバラし、グリスアップします(分解が困難な箇所は、流動性の高いオイルを軸に流し込 む) 。ウォークマンのギア関連(ピンチローラも)はプラワッシャで固定されており、このワッシャをはずすのが難儀です(いまだにうまくはずせません)。しかも、非常によ く飛んで逝ってくれるので、作業には細心の注意を要します(あるいは、ソニーサー ビスで補充パーツをあらかじめ購入するのも手) ウォークマンはパズル的な構造となっているため、DIYの場合は写真をとりながら分解するなどの対応が重要です(元に戻せなくなる場合があります)。

(4)リールクラッチのバネ弱り

これはなかなか判別できないトラブルです。 リール駆動部のクラッチ機構に使用しているバネが弱まると、(特に回転抵抗の大きいテープで)クラッチの動作がぎこちなくなり、その結果走行系全体にその動きが伝達されて音ゆれの原因となる場合があります。 (プレイ中のウォークマンに耳を近づけ、周期的に機械的なアタリ音がする場合、この原因が疑われます)

【無責任処方箋】 クラッチを分解し、バネをすこし伸ばしてやると回復する場合があります 。 基本的には(3)とセットで処置するべきでしょう

(5)モーター、制御系の故障

これは一番厳しいトラブルです。メーカ修理が最善ですが、パーツのない旧いモデルはニコイチ、サンコイチで修理するしかありません。ただし弱電系の修理にはかなりの知識と技術が必要です。(私にはできません・・)

以上です。

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