各省庁に文鮮明入国反対を申し入れ

1998.4.5登録

 4月3日、全国霊感商法対策弁護士連絡会(代表世話人:伊藤和夫弁護士ほか)が法務大臣等に公開質問書を提出し、全国原理運動被害者父母の会や牧師らとともに、6月に文鮮明が入国しようとしていることに反対して交渉しました。
 各省庁では、弁護士らの申し入れを聞き、「まだ入国の申請はきていません」と答えました。

 公開申入書は次のとおり。
          公 開 申 入 書

                 全国霊感商法対策弁護士連絡会
                     代表世話人 弁護士 伊藤和夫
                     代表世話人 弁護士 平岩敬一
                     代表世話人 弁護士 廣谷睦男
                     代表世話人 弁護士 馬淵 顕
                     代表世話人 弁護士 芦田禮一

    (連絡先)新宿区新宿一−一−七 コスモ新宿御苑ビル五階
         東京共同法律事務所 TEL 〇三−三三四一−三一三三
                   FAX 〇三−三三五五−〇四四五
                  右連絡会事務局長 弁護士 山口 広

一九九八年四月三日

                    〈申入の趣旨〉

一 当連絡会は、いわゆる霊感商法による被害者の救済と被害の根絶のために一九
 八七年五月に全国の約三〇〇名の弁護士によって結成された連絡会です。
  当連絡会は、右霊感商法を組織的に推進して資金源としている世界基督教統一
 神霊協会(以下「統一教会」)の創始者であり、信者が「真(まこと)のメシア
 」として絶対視している文鮮明が、本年六月に日本に入国するための工作を日本
 人幹部を通してさせているとの情報を得ました。当連絡会は、同人の入国を後記
 理由により許可すべきではないと考えますので申し入れます。
二 また、文鮮明は、統一教会グループの財政的な危機を乗り切るために、これ
 まで以上に高額の献金を文鮮明に提供させようとのねらいで、韓国人信者を日本
 各地に滞在させています。彼らは文鮮明の指示で全国各地の地域や地区の責任者
 として配置され、日本人信者に厳しい資金集めを指示しています。その実態は、
 信者に対し、霊界での恐怖をあおって強いて全財産を統一教会に提供させようと
 するもので、宗教活動としての許容範囲を逸脱した違法なものであると考えられ
 ます。
  よって、このような韓国人信者の入国及び滞在期間延長の許可についても厳重
 な調査の上、安易に許可なさらないよう申し入れます。

千代田区霞ヶ関一−一−一
 法 務 省
  法務大臣 下稲葉耕吉 殿

千代田区霞ヶ関二−二−一
 外 務 省
  外務大臣 小渕 恵三 殿

千代田区霞ヶ関三−二−二
 文 部 省
  文部大臣 町村 信孝 殿

千代田区霞ヶ関一−一−一
 法務省入国管理局(入国在留課)
  局  長 竹中 繁雄 殿

千代田区霞ヶ関二−二−一
 外務省大臣官房領事移住部外国人課
  課  長 小井沼紀芳 殿

千代田区霞ヶ関三−二−二
 文化庁宗務課
  課  長 前川 喜平 殿

          〈文鮮明の入国に反対する理由〉

一 文鮮明は、アメリカで脱税のため実刑判決をうけ、一九八四年七月二〇日から
 約一年ダンベリー刑務所に入獄していた。
二 統一教会は、献金強要事件で再三その法的責任を認める判決をうけている(福
 岡事件では平成九年九月一八日最高裁判所判決。この他、平成八年一二月三日高
 松、平成九年四月一六日奈良、平成九年一〇月二四日東京の各地方裁判所の判決
 )また、同旨の仮差押決定は全国各地において約二〇件に及ぶ。
三 一九九二年、一九九五年、一九九七年に行なわれた文鮮明夫婦が司祭となる合
 同結婚式は、いずれも社会問題になった。文鮮明はさらに九九八年六月一二日に
 も世界各地で合同結婚式をやると宣言している。そのメイン会場を東京にして、
 文鮮明夫妻がその司祭として臨席することを目論んでいる。統一教会は現に都内
 の会場を探している。
  この合同結婚式に参加した信者の相手異性との入籍については、平成八年四月
 二五日の最高裁判所判決を含めて合計約四〇件余りの婚姻無効判決、審判が確定
 している。このような事態は、公正証書原本不実記載罪等の犯罪を組織的に指示
 しているとも言えるものでその反社会性は重大である。
四 文鮮明は、約六〇名の韓国人を日本各地の地域長、地区長、教会長、あるいは
 「国家メシア」などとして日本に入国させて滞在させている。彼らは日本人信者
 に対して厳しい献金指示を各地で行なっている。その節目が六月一二日の文鮮明
 の入国であり、それまでに日本人信者に対し合計四〇〇億円を献金するよう指示
 されて、信者らが奔走させられている。
五 世界平和(統一)家庭連合、世界平和女性連合、真(まこと)の家庭推進委員
 会、韓日人協会、天地正教等様々な統一教会のダミー団体名で合同結婚式参加者
 募集のための街頭署名、戸別訪問での署名等が全国で推進されている。この新た
 な社会問題を指示しているのも文鮮明である。
六 文鮮明が過去に入国した際の実状は次の如きものであった。
 1 一九七八年の入国の際には、来日の目的外活動である合同結婚式を日本国内
  で突然強行するなどしたため、その後の入国を認められなかった。
 2 一九九二年三月末の入国については、金丸信代議士(当時)等の政治的圧力
  により「東北アジアの平和を考える国会議員の会」との意見交換の名目で入国
  が認められたとされている。ところが、韓国統一教会が発行している機関紙「
  史報」によると、三月二五日に入国して四月一日に離日した文鮮明の行動実態
  は次のとおりであった。
   三月二六日 信者の歓迎会出席
   三月二七日 本部教会で一〇〇〇人の信者、四〇〇人の職員らへ講義、三〇
         〇名のアジア平和女性連合の幹部(ダミー団体の信者)に講義
   三月二八日 名古屋で信者に講義
   三月二九日 大阪の宝塚修練所で一〇〇〇人の信者に講義
   三月三〇日 統一教会の傘下企業である株式会社ワコムを視察し、議員との
         夕食会に「参列」
   三月三一日 統一教会の事業部的存在である株式会社ハッピーワールドを視
         察し、中曽根、金丸各議員と順次会談。統一教会傘下の新聞社
         である世界日報を視察
   このような在日中の行動を見れば、国会議員との会議出席は入国の口実にす
  ぎず、日本の統一教会組織のひきしめ、立て直しを目的とした入国であったと
  認められる。
   今回の入国は統一教会が公言している合同結婚式の日程にあわせたものであ
  り、より一層の社会的混乱をもたらすことが必至である。
七 イギリスやドイツ等においても、統一教会の反社会的活動の実態にかんがみて
 、一九九七年に入国を認めなかったと報道されている。
                                   以上
※海外で1年以上の刑をうけた者は日本に入国できないことになっている。


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