カルト被害を考える会 会報 2002年2月・第38号
  (「青春を返せ裁判」を支援する会会報から名称変更)
  発行=カルト被害を考える会 TEL.086-231-2885 FAX.086-231-2886
  〒700-0816岡山市富田町2-7-8 石橋ビル3F 河田英正法律事務所気付
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「カルト被害を考える会」の発足

代 表  高 山 正 治

 会員の皆様には、長年に亘り「青春を返せ裁判」を御支援して頂きまして、真にありがとう御座いました。心からお礼を申し上げます。
 さて、御存知の様に、平成元年に提訴された「岡山・青春を返せ裁判」は昨年平成13年に原告勝訴の判決が最高裁で確定し、岡山での長い裁判闘争は終決致しました。このことにより、この会の大きな目的の一つは達成されたのですが、これで全てが終わったわけではありません。市民の皆様に統一協会の反社会的行為を知らせたり、相談に応じるという仕事等がまだ残っていますので、今後も引き続き活動を続けていきたいと思います。
 最近の統一協会は、相も変わらず新手の布教活動で信者を獲得しているし、信者にはこれまで以上の過酷な要求をしているようです。統一協会の新しい「摂理」は天国に入るために、天国入籍カードなるものを入手しなければいけないのだそうです。「天宙平和統一国」というのが天国の名前で、ここに入るためには国民証(IDカード)が必要だというのです。勿論、タダでくれるはずがない。高額な代金を要求されるでしょう。2月には合同結婚式を行うという話も聞こえてきます。
 それから、統一協会には本家だけでなく、幾つもの分派があるようです。ウ・グループ。中山グループ。天地正教の残党のグループ。摂理(MS)等。その他、統一協会以外のカルトも多くあります。このような危険な組織の実体を世の中の多くの人たちに知って貰う必要があるし、「支援する会」としては今までの働きをこれで終わらせるのでなく、さらに充実したものとして継続して行くことになりました。
 そのようなわけで新年度から会の名称を「カルト被害を考える会」として、再出発することになりました。ぜひ、この会の趣旨にご賛同くださり、引き続きご支援ご協力を賜り ますようお願い致します。


第13回総会のご報告

 去る11月10日、岡山市民会館会議室において、13名の参加のもと、第13回の総会が開催されました。すべての議案が承認されたことをまずご報告します。
 当会は「青春を返せ裁判」を支援する会として、10余年にわたって裁判を支援するとともに、統一協会の実態や危険性を広く市民に知らせる活動を続けてきました。昨年の最高裁判決をもって裁判には勝利することができましたが、依然統一協会の実態は変わらず、その被害は数多く存在し、また新たな被害も生まれています。
 そこで、当会は、会則を改正し、新たに「カルト被害を考える会」として、統一協会を始めとしたカルトの実態を学び、その被害を防ぐための活動を続けていくこととしました。会員のみなさまには、これからの活動の大切さをご理解いただき、ぜひ会員を継続し、引き続いてご支援、ご協力をいただきますようお願いします。

カルト被害を考える会会則

第1条(名称) 本会は、カルト被害を考える会と称します。
第2条(事務所) 本会は、岡山市内に事務所を置きます。
第3条(目的) 本会は、統一協会をはじめ、詐欺的な勧誘・教化で人生を奪うカルトの問題を考え、被害をなくすため活動します。
第4条(会員) 本会は、本会の目的に賛同し、会費を納める個人および団体で構成します。
第5条(会費) 本会の会費は、年1口1,000円で、個人は1口以上、団体は3口以上とします。
第6条(財政) 本会の財政は、会費、寄付金などで賄います。
第7条(役員) 本会は、次の役員を置きます。
 代表(若干名) 本会を代表します。
 幹事(若干名) 本会の業務を処理します。
 監査(若干名) 本会の会計を監査します。
(※幹事の中で相談して適宜事務局担当などを決めます)
第8条(機関) 本会は、次の機関を置きます。
 総会 毎年開き、年間方針など重要事項を決定します。
 幹事会 代表と幹事で構成し、総会方針を具体化して執行します。

役員名簿

代表=高山正治
幹事=赤沢治、河田英正、葛原健志、近藤幸夫、須藤正巳、図子光春、中沢仁志、渡部義男、ほか1名
監査=槙尾裕子


統一協会に1億6千万円の賠償命令―大阪地裁―

 2001年11月30日、大阪地裁で統一協会の霊感商法に対し、過去最高の賠償額を認めた判決がありました。
朝日新聞:『世界基督教統一神霊協会(統一教会)の「霊感商法」や献金などで多額の出費を強いられたとして、元信者10人が統一教会に2億6000万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は30日、「価値の乏しい商品に異常に高額の金を出させた違法な行為だ」と認め、統一教会に約1億6000万円の支払いを命じた。一部の献金については「(原告が)信仰心から自発的にしたもので、統一教会の教義や宗教活動そのものが違法とはいえない」と判断した。
 判決は、統一教会が原告に多宝塔や印鑑、弥勒(みろく)像などを購入させたり、「死んだご主人が苦しんでいる」といって献金を求めたりしたことについて「家系図を用いながら祖先の因縁を持ち出し、不安感を植え付けた」と指摘した。』

 上記の訴訟を担当した加納雄二弁護士から以下のコメントが寄せられました。
加納弁護士:『事案は霊感商法(献金、貸し付け、物品)のみ、平成8年に提訴し、原告10名、請求額約2億1000万円、認容額約1億6000万円です。認容額は、今までで最高だと思いますが、私は判決を聞いてがっくりしました。この事件にかけた私の青春を返せ・・と言いたいくらいです。
 その理由は、まず、日常的な献金、貸し付けなどが、信仰によるもの、害悪の告知が無い、自発的だということで、請求が認められなかったことです。高額の献金や、物品購入が脅迫によるものとしながら、同一人物の別口のものを返還させない。というのはいかがなものでしょうか。立証において、青春を返せ的側面、というか統一協会の日常活動のえぐさの立証がやや足りなかったと反省してますけど。さらに、経済的損失を填補すれば、慰謝されるとして、慰謝料を認めなかったのです。前記のように、損害の一部を否定しているのに、です。東京高裁判決(H10,9、21)の判例に反するのは勿論です。早速控訴します。
 唯一評価できるのが、「連絡協議会ないし信徒会という信者組織が被告と別個に独立して存在するのかどうか疑わしいといわざるを得ないが、たとえ存在するとしても、被告とそのような信者組織の活動の区別があいまいで不明瞭」と認定したことです。これについては、既に通信で述べた通りですが、こちらの証拠を引用して、まあこまかく認定、評価してくれてます。札幌の判決(認定)を併せれば、信徒会の不存在の統一書証も作れますよね。』


勉強会開催のお知らせ

 カルトについての勉強会を開催します。会内外を問わず、ふるってご参加下さい。
講師 高山正治牧師(岡山めぐみキリスト教会)
日時 4月17日PM6:30〜8:00
場所 河田英正法律事務所会議室(岡山地裁の南向かい)
岡山市富田町2−7−8石橋ビル3F(駐車場は番町交差点、南東角の有料駐車場をご利用ください)

<ホームページのご紹介>
◆ マインドコントロール研究会(岡山めぐみキリスト教会のページ)
http://ww91.tiki.ne.jp/~oka_megumi/mind_i.html

<本のご紹介>
◆ 統一協会合同◆ 結婚式の手口と実体―全国霊感商法対策弁護士連絡会外2団体編集著作 緑風出版刊行 A5判・268頁 定価2625円
◆ 宗教トラブルの予防・救済の手引きー日本弁護士連合会著 教育資料出版会刊行 A5判・160頁 定価1680円
◆ 宗教トラブル110番―山口広・滝本太郎・紀藤正樹著作 民事法研究会刊行 四六判・300頁 定価1890円

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