「青春を返せ裁判」

99.11.18 調書に対する異議の申立



平成一〇年(ネ)第一五八号
               控   訴    人 A         男
               被  控  訴  人 世界基督教統一神霊協会

 平成一一年一一月一八日

               控訴人代理人弁護士 河  田   英  正

広島高等裁判所岡山支部 御 中

      調 書 に 対 す る 異 義 の 申 立

一、 平成一一年七月二三日の期日における浅見定雄証人調書については異議が
  ありますので異議を申立いたします。
二、 証人は、神学博士としてその専門分野における研究をその使命とし、論文
  の発表・著作活動等を行ってきている。今回の証言もその一環であり、証言
  の趣旨が誤ってまとめられ発表されることは、証人の学者生命にも関わるこ
  とであって本件調書の表現はとうてい受け入れられない。思想及び研究の発
  表は、学者としての基本的なそして最も大切な職務であるからである。寸分
  の誤りもないものとするためには少なくとも当日の録音テープを訴訟記録に
  添付して調書の一部にすべきである(民法規則六九条)。
   証人浅見定雄氏本人が本件調書に異議のあることを主張しているので、本
  申立書に御調宛の手紙を添付する。今回の要領調書を受け入れられない理由
  を右によって補充する。
三、 調書の内容を、証人の主張の趣旨に表現するのであれば、証人調書を次の
  とおり訂正いただきたい。録音翻訳でないものを補い、全体の趣旨を明らかに
  するための最低限の補正である。

  1、控訴代理人質問四項(証人調書二ページ)
     四項一行目 『「統一協会=原理運動」は、』 の後に
           【その「後編」の最初の部分で】 を挿入。
           『いわゆる洗脳』 の波線部分を
           括弧付きの【「洗脳」】に変更。
      同二行目 『マインドコントロールを論じた論文です。』 を
           【マインドコントロールを論じた書物です。】 に訂正。
  2、同五項(証人調書三ページ)
     五項一行目 『「ニューレリジョンズインジャパントゥディ」は、外
           務省の外郭団体、』 を、
           【「ニュー・レリジョンズ・イン・ジャパン・トゥデ
           ィ」は、フォリン・プレス・センターという外務省の外
           郭団体の主催で、】 に訂正。
  3、同六項(証人調書三ページ)
     六項一行目 『ロシア正教から』 を
           【ロシア正教本部から】 に 訂正。
      同二行目 『カルト対策のような話もしたことがあります。』を
           【日本のカルトについて話したこともあります。】 に
           訂正。
  4、同七項(証人調書三ページ)
     七項一行目 『カトリックからプロテスタント、いわゆるコンサバと
           呼ばれる人たち』 を
           【私はカトリックからプロテスタント、いわゆるコンサ
           ーバティブと呼ばれる人たち】 に訂正。
  5、同八項(証人調書三ページ)
     八項三行目 『人権問題がある場合にカルトと呼ぶのです。』 の波
           線部分のカルトを
           括弧付きの【「カルト」】に訂正。
  6、同一二項(証人調書五ページ)
    一二項一行目 『アメリカでは』 の後に
           【リベラルな学者ほど、カルトの実態に自ら触れないま
           ま、宗教上のマイノリティー・グループに対して】 を
           挿入。
      同二行目 『寛大であるため』 を
           【寛大であろうとするため】 に訂正。
           『あのような論文を書くことも自然だと思いますが、』
           の前に
           【そういう事情だけ見て】 を挿入。
           波線部分を
           【理解でき】 に訂正。
      同四行目 『レベルでまで』 を
           【レベルでのカルトまで】 に訂正。
  7、同一六項(証人調書六ページ)
    一六項一行目 『西田教授』 を
           【西田先生】 に訂正。
           『同教授』 を
           【同先生】 に訂正。
           『信念体系の』 の後に
           【変容の】 を挿入。
      同二行目 『若手の草分けであり、』 の後に
           【この論文をもとにした本の副題が示すとおり、それは
           事実上のマインドコントロールの研究です。同先生はこの
           問題で】 を挿入。
      同六行目 『係わっている法則が、』 の後に 【マインドコント
           ロール】を挿入。
           『非常に責任』 の前に
           【専門の学会が】 を挿入。
  8、同一七項(証人調書六ページ)
    一七行一行目 『マインドコントロールを』 の前に
           【島薗教授の論文は】 を挿入。
           『世間であいまいに』 の前に
           【島薗教授は、この語が】 を挿入。
      同三行目 『むしろ私たちが』 の前に
           【個別の問題については、】 を挿入。
      同四行目 『この点とこの点というように』 の後に
           【別の呼び方で実質的に】 を挿入。
  9、同二〇項(証人調書七ページ)
    二〇項二行目 『これは洗脳であり、拷問だと考えます。』 を
           【これはむしろ「洗脳」であり拷問あって、マインドコン
           トロールではありません。】 に訂正。
      同四行目 『教育等ということを長期に渡って』 は、【わたっ
           て】 に訂正。
 10、同二三項(証人調書八ページ)
    二三項一行目 『これらは、曖昧な』 の前に
           【要するに】 を挿入。
           『こういうふうに言えば』 の前に
           【それぞれ】 を挿入。
      同二行目 『マインドコントロール』 の後に
           【の実質】 を挿入。
 11、同二五項
    二五項一行目 『裁判所の認めた事実については、』 の後に
           【これは結論だけは】 を挿入。
           『マインドコントロールの認めるのと同じ』 を、
           【マインドコントロールを認めていないようですが、私か
           ら見れば判決文が途中で挙げている個々の点は、事実上マイ
           ンドコントロールのプロセスを認めているのと同じ】 に訂
           正。
 12、同二六項(証人調書九ページ)
    二六項二行目 『入り口の段階で嘘をついており、』 の後に、
           【これは「情報コントロール」です。こうして】 を挿
           入。
      同三行目 『手紙や贈り物を贈るのですが、』 の後に
           【そうされると、】 を挿入。
      同四行目 『お返しをしなければならなくなるという状況』 を、
           【お返しをしなければならなくなる、そういう状況】
           に訂正。
 13、同二八項(証人調書九ページ)
    二八項一行目 『たくさんの元女性信者』 の前に
           【ほかにも】 を挿入。
 14、同二九項(証人調書九ページ)
    二九項一行目 『一審で認定した行為のそれぞれが』 の後に
           【、用語の問題でなく実質上、】 を挿入。
 15、同三三項(証人調書一〇ページ)
    三三項四行目 『仲間とも見られないし、』 を、
           【仲間とは認められないし】 に訂正。
 16、同三七項(証人調書一一ページ)
    三七項三行目 『委員会制度をとっていないので、牧師は全員会員で
           す』 を、
           【あくまで「連絡会」であり、委員会制度をとっていな
           いので、牧師はだれでも全員会員になれるのです】 に
           訂正。
 17、同三八項(証人調書一二ページ)
    三八項三行目 『宗教について、脱会するように』 を、
           【宗教について、脱会を助けるように】 に訂正。
 18、同三九項(証人調書一二ページ)
    三九項二行目 『はい。』 の後に
           【(同じように霊のたたり等を語ってお金をえている
           で。)】 を挿入。
 19、同四一項(証人調書一二ページ)
    四一項二行目 『講演に出席していたことは』 の前に
           【両牧師が私の】 を挿入。
 20、同四九項(証人調書一四ページ)
    四九項三項目 『この問題について立ち上がって、』 は、
           【この問題について立ち上がったことを知って、】 に
           変更。
    同三〜四行目 『急に相談に乗るようになって失敗例も多くなったのも
           事実です。』 を、
           【急に相談に乗るようになったキリスト教関係者の失敗
           例も多くなったのは事実です。しかし、そのどのひとつ
           も、私が助言したものではありません。】 に訂正。
 21、同五六項(証人調書一六ページ)
    五六項三行目 『親の真心でということでは、そうですが、そういう方
           法がないほどいいと言ってます。』 を
           【物理的にではなく親の真心でということではそうです。
           物理的な方法がないほどいいと言っています。】 に訂
           正。
 22、同五八項(証人調書一六ページ)
          ここは問いも答えも意味不明。このような「研究会」は存
          在しないし、存在しない会の世話65はしていない。
 23、同六〇項(証人調書一六ページから一七ページ)
    六〇項二行目 『よく参加します。』 の前に
           【私自身は弁護士でありませんが、弁連集会に参加する
           という意味なら】 を挿入。
 24、同六五項(証人調書一七ページから一八ページ)
    六五項二行目 『自立性があってもするのです。』 を、
           【被害者に自立性があっても、それを巧みに利用するの
           です。】 を訂正。
 25、同七一項(証人調書一九ページ)
    七一項三行目 『ガイガルニック効果というのですが、未解決で引っ掛
           かっているほど』 を
           【ガイガルニーク効果というのですが、未解決でそのこ
           とにこだわっているほど】 に訂正。
 26、同八二項(証人調書二一ページ)
    八二項三行目 『はい』 の後に
           【(ただし実際の証言で途中まで話したとおり、免許の
           年齢が州によって違うことを宣教師の友人から聞いた結
           果の答え。まして興進が友人のために自分を犠牲にして
           ハンドルをきった等々のことは、私は全然信じていない
           し認めてもいない。)】 を挿入。
 27、同八四項(証人調書二一ページ)
    八四項二行目 『はい』 の後に
           【文鮮明の他の息子の不祥事でもそうだが、文鮮明の側
           が裏付けとなる証拠を公開するはずがないので、被害者
           父母の会が書いている情報とか、いろいろなものから自
           分の責任で判断せざるを得ない。】 を挿入。
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