九代林家正蔵襲名披露興行

平成十七年四月二十六日 池袋演芸場   昼の部 一時より四時四十分ごろまで

  こぶ平改め正蔵を聞きに、お気に入りの池袋演芸場へ入ってみた。
時間ぎりぎりで入ったところなんと立ち見!!!            
ここは少人数寄席でじかに演者を見る事が出来てなんとも嬉しい所
時に腹を抱え、涙を浮かべ、鼻水をたれ、おかし過ぎて息が出来なく
なってしまうほどの噺をする落語家達はまさに天才。私が理想とする
日本文化ではないかと思う、江戸情緒が今でも残り日本に生まれて
噺を聞くことが出来るのは本当にありがたい。           

昼の部 番組表 
林家ひらり 女流噺家、舞台で噺をしている。会場に入ったばかりであまり聞くことができない。やはり時間の余裕を持って席につかないと、中途からでは噺を聞くことに集中できない。
林家種平 種子島から弟子になったようで、その噺をする。林家一門で江戸っ子はなんと2人だけ、四十数名いる中、地方出身者が多くいるそうだ。面白い。星三つ。
翁家勝丸 太神楽。若い人がよく演じている。よく後継者がいたもんだ。
林家錦平 わりと年配。が、しかし噺のテンポが速くとても聞きやすい。義太夫の噺。星四つ。
林家いっ平 こぶ平の弟。元気はつらつ。
春風亭一朝 やはりうまい。
林家正楽 紙きりだが、いつもどうり。
春風亭小朝 達者だ、本当にうまい。
襲名披露口上 一朝、小朝、木久蔵、えん蔵が一人一人口上。ここまで来た正蔵のこと、又故三平のことなど、昔の話をおもしろく話すので、楽しい。
橘家えん蔵 落語はやらず、しかし面白く、時間の立つのを忘れる。
林家木久蔵 相変わらず面白い。
三増紋之助 昔の芸と思われるものを、若い人が演じていた。よくいるよと、感心してしまった。
林家正蔵 う〜ん知らなかった、こんなにうまかったとは。四十分近くの噺だったが、聞き入ってしまう。噺はじめてまくらから本題に入って少したつと、噺の中の情景が薄っすら浮かんでくるほどの話し方。落ちもなかなか。