2006年  劇場映画  10本               

最近観た映画から紹介しています。今年も100本を目指している。

 観て良い感じ、多いほど素晴らしい。
 観て今一つ、多いほど悪い。

2006年3月17日  ボビーとデンンガン 86分 オーストラリア/イギリス 2005年 飯田橋ギンレイホール 

             出演者  クリスチャン・バイヤーズ 、サファイア・ボイス 「ポビーとディンガン」ラストのひねりにも納得の、イギリス的家族の物語

             監督      ピーター・カッタネオ

             
    
評価       オパール採掘を仕事にする家族の生活を2人の子供を中心に置き、また新参者に対する
         街の人達との偏見との闘いを描いている。
         妹を思う幼い兄の心情を思うと泣けてくるし、あれほど人の心を信じるってすごい事。
         観終わって清々しい感情と共に人の心を信頼する事が大切だと教えてくれた。
         まあなかなか出来ない事だが。映画はいろいろな事を教えてくれるがその場で
         忘れてしまい、まったくいつもと同じに戻ってしまい成長なしだ。
         

2006年3月17日  ブラザーズ・グリム 117分 アメリカ/チェコ 2005年 飯田橋ギンレイホール 

             出演者  マット・デイモン 、ヒース・レジャー
             監督     
テリー・ギリアム
             
    
評価       まあどうしようもない映画、まったく飽きれてものが言えない。事前に良くないとは
         分ってはいたがこれほどとは思わなかった。真面目に作れといいたい。
         B級作品だとみれば面白いかも、笑えるところもあるからなぁ。
         しかしこんなの映画館に懸けるなと言いたい。映画館に行くと真面目にみてしまうから。
         恐怖の森といえばカラスの大群、ゴキブリなどの虫の大移動、木と根が動く、月食、狼など
         と誰もが想像するものしか出てこない。まったくのパクリで普通で新しい物がない。
         宣伝には騙されるなと言いたいが、そこまでは深読みできないので、そこで監督か俳優で
         判断する、又はプロデュウサーかもしれない。

2006年3月14日  メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 122分 アメリカ/フランス 2005年 恵比寿ガーデンシネマ1 

             出演者  トミー・リー・ジョーンズ 、バリー・ペッパーメルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
             監督     
トミー・リー・ジョーンズ
             
    
評価        カンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞を取った作品。良い映画だ。中ほどで出てくる老人
         には泣かされた。孤独で生きていてもどうにもならないのに死ねない、これほど苦しい事
         はないのが描かれていた。まさしくアメリカなのだ、あの乾燥した広い土地そして小さな街
         そこにはなんの楽しみもなく、近代化からはほど遠い地域、でも生きていかなければならない
         アメリカってこのような人々が多いのではないかと感じて寂しい。日本もこのようになる
         可能性もある。

2006年3月9日  ルー・サロメ/善悪の彼岸〈ノーカット版)R-18 127分 イタリヤ 1977年 K's cinema新宿 

             出演者  ジョージ・クルーニー 、マット・デイモンルー・サロメ/善悪の彼岸 ノーカット版
             監督     
スティーヴン・ギャガン
             
    
評価       良い映画だ。全てノーカット丸見え。よくも上映できたと思うほど、時代を感じる。
         男女性器丸見え。これはサロメ(これは聞いたことが名前)とニーチェ(大哲学者)
         ともう1人の男との一緒の生活の物語。
         映画の中でこれって本当のことかと思う事は、ニーチェ最後気が狂ってしまうのである。
         また、この時代19世紀末ローマでも男色ってあることがわかる。
         映画でのサロメ役あまり肉感的でなく、あまり魅力はないが、こんな女でもメロメロ
         になるほど、男ってものは分らない。

2006年3月7日   シリアナ 128分 アメリカ 2005年 丸の内TOEI 2 

             出演者  ジョージ・クルーニー 、マット・デイモンシリアナ
             監督     
スティーヴン・ギャガン
             
    
評価       フィクションだか現実だか分らない。石油関係の仕事をしている人ならある程度理解
         できるかもしれない。もし現実にこのようなことがあるとしたら、日本はとてもついていけ
         ないだろう、ぐらいの国家間の生きるか死ぬかの問題。えいが自体での登場人物の把握
         には苦労する。字幕だけに頼っているとまるで初めはわからない。
         まったく人間ってこうまで人を無視できるかと、感心するほど虫けらのように扱う。

2006年3月2日   灯台守の恋 104分 フランス 2004年 飯田橋ギンレイホール 

             出演者 サンドリーヌ・ボネール 、フィリップ・トレトン 灯台守の恋
             監督      フィリップ・リオレ

             
    
評価       話し自体はよくある、大人の恋の物語。これをフランス的に描いている。やはりアメリカとは
         描き方が微妙に違って暗いしねちねちしている。もっとカラッと描けないかとは思うが、国民
         性の違いで致し方なし。日本のものよりよっぽどいい。男と女はどうしようもなく淫乱だ。
         我慢というものを知らない人達もいる様だ、まあこれは少数とは思うが。
         灯台守の妻はよそから来たハンサムな男を自然に愛してしまう設定。しかしここは離れ島。
         女も寂しいとよそからきた男に自然と気が向いてしまうのかと、パターンが同じものがある。
         しかしハンサムな男は羨ましい限り、何処へいってももてる。

2006年3月2日   理想の女(ひと) 93分 アメリカ/イギリス 2004年 飯田橋ギンレイホール 

             出演者  スカーレット・ヨハンソン、ヘレン・ハント理想の女(ひと)
             監督      マイク・バーカー

             
    
評価       なかなか筋が凝っていて、又脚本の出来がいい。とても示唆にとぶ言葉が多く勉強になる。
         映画を観て一回では覚えきれない、DVDで確かめないと忘れる。
         男と女の言葉のやり取りの冴えていることといったらない。最後は唸らせる、心が納得した。
         現実にはありえるのか少し疑問もあるが。やはり男は金を持っていないとまともな人生を送れ
         ない事も確か。人生経験を男女関係から多くを学ばないと人生は面白くない。一度くらい
         又何度でも失敗してもいい、経験はやはりするべき、だが金がないとどうしようもないことは
         確か。

2006年2月21日   ウォーク・ザ・ライン 136分 アメリカ 2005年 銀座テアトルシネマ 

             出演者  ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーンウォーク・ザ・ライン/君につづく道
             監督      ジェームス・マンゴールド

             
    
評価       ロカビリーの黄金時代をプレスリーと共に築いた伝説の歌手の伝記。ジョニー・キャッシュなので
         あるが知らない。音楽映画と言えるがあの『レイ』を観た後だとチョットという感じ、二番煎じのよう。
         だがこの時代の音楽は好きだし歌詞がやはりいい、日本の歌ものの歌詞とは違い大人の感性を
         書いているのが分る。やはり人生経験が生きている。映画の中でダメな人間になっても最後に
         支えてくれる人がいるって羨ましい限り。いくら馬鹿やっても良いのだ、良い人生だったといえる。
         普通一般の人々はこうはならないであろう。でもなんと言っても音楽ものの映画って泣ける。
         どうしてか分らないが、感情の移入がすぐ出きるからかも。

2006年2月17日   クラッシュ 112分 アメリカ 2004年 新宿武蔵館 1 

             出演者  サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディオンクラッシュ
             監督      ポール・ハギス

             
    
評価       これは素晴らしい映画。人間はいい事もやるし、汚いこともやりその時々で心変わりするの
         であるぞと。そして人間の生きようは全ての事象が絡み合っていることを見事に描いている。
         本編の中でとても感じた場面はこどもが撃たれての奇蹟は誰にでも起る事で天国と地獄とは
         まさにこの事だろう。素直にまっとうに生きていることがいいので、あまり突出しても必ずしっぺ返し
         がくるのである。この映画で少し学んだ、声高に叫んでみてもそれは個人的な心理状態であって
         その真実の内容なんて他人が知るよしもない事柄が多い。表面に出てきたことは心のほんの
         一部でしかないのだ。

2006年2月17日   ジャーヘッド 123分 アメリカ 2005年 新宿スカラ 

             出演者  ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード
             監督      サム・メンデス

             
    
評価       初め相当な戦争場面を想定していたがそれはなかった、最後の一場面だけ。
         映画の中での海兵隊兵士の訓練、今の日本の若いものに勧めたい。少しは人間が出来てくるかも。
         イラクの砂漠に派遣された海兵隊を数ヶ月にわたって描写している(実際の湾岸戦争時)。
         いかに暇であるかを。
         繰り返し描くのが訓練と国に残した女の話しとマスの話し、そして最新兵器により兵士1人の役割
         がまったく無視され始めていること。この映画から察すると軍隊ってものは金が相当かかる、まず
         兵士の食料、訓練の実弾、運送費などなんかムダのように感じるが。