<ご案内>

大阪東ティモール協会設立25周年記念企画

もともとは3月12日に予定されていたシンポジウムですが、東日本大震災のため延期しておりました。今回、改めての開催につきご案内申し上げる次第です。(会場がドーンセンターからエル・大阪に変更されておりますのでご注意ください。)

シンポジウム:
「市民と外交〜世界の紛争解決のために市民運動ができること」

7月23日(土)午後2時〜5時(開場1時半、途中休憩含む)

エル・おおさか(大阪府立労働センター)606号室(6階)
大阪市中央区北浜東3-14
(地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m)
電話:06-6942-0001
http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html

パネリスト:
 高林敏之氏(日本サハラウイ協会/早稲田大非常勤講師)
 清末愛砂氏(パレスチナの平和を考える会/島根大講師)
 古沢希代子氏(東京東ティモール協会/東京女子大教授)
 松野明久氏(大阪東ティモール協会/大阪大教授)

総合司会:
 亀山恵理子氏(大阪東ティモール協会/奈良県立大講師)

資料代:500円

 大阪東ティモール協会は1985年、ラモス・ホルタ氏(現東ティモール大統領、1996年ノーベル平和賞受賞者)が初めて来日し、大阪で講演会を行ったことを機に設立されました。その後、全国の東ティモール支援グループとともに1988年に「東ティモールに自由を!全国協議会」を設立し、インドネシアによる東ティモール占領の事実を明らかにし、国連決議で確認された東ティモール人の自決権(独立か否かを自ら決定する権利)行使に向けて、世論の喚起につとめました。1991年のサンタクルス虐殺事件を契機に国際的な東ティモール支援運動は盛り上がりをみせ、1998年、インドネシア・スハルト政権崩壊によって問題は解決に向かいました。1999年には国連による住民投票が実現し、8割近い人びとが独立を選択。それから2年半の国連暫定行政を経て2002年に「東ティモール民主共和国」は主権委譲(独立)を達成したのです。
 このシンポジウムは、東ティモール紛争の解決に市民運動はどう関わったのかを振り返り、今日の東ティモールの課題、そして今なお解決されない西サハラ、パレスチナ、西パプアといった紛争について市民運動の立場から解決の可能性を探るものです。とくに、昨年から北アフリカ・中東を席巻している民主化要求の高まりがどのように西サハラ、パレスチナなどの問題に影響を与えることになるのかを見極め、日本に住む市民としてどういった解決への貢献が可能かを考えたいと思います。

シンポジウムのお問合せ・申し込みは:
大阪東ティモール協会・松野まで
Email: akimatsuno@mac.com
Mobile: 090-3272-4383

パネリスト・プロフィール

清末愛砂氏
 パレスチナ人による第二次インティファーダ(民衆蜂起)が始まった2000年に初めてパレスチナを訪問。イスラエルの占領下にある東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区とガザで占領の実態を自分の目で確認。それ以降、イギリス、パレスチナ、大阪で支援運動に関わるようになり、現在にいたる。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程単位修得退学。島根大学講師。現在、パレスチナの平和を考える会の活動を続ける傍ら、定期的に西岸地区を訪問し、ヨルダン渓谷連帯委員会の外国人メンバーとしてコミュニティ活動に関わっている。

高林敏之氏
 西サハラ問題研究室主宰。日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会常任理事。早稲田大学理工学部非常勤講師。青山学院大学大学院文学研究科(史学専攻)単位取得満期退学。社団法人アフリカ協会職員(1991〜92年)、四国学院大学教員(1997〜2008年度)を歴任。アフリカ国際関係史を専攻。現在、育児の傍らアフリカ情勢の研究と、西サハラ問題の研究、支援活動に取り組む。アフリカの解放・民主化の問題の一環としての西サハラ独立、日本の対西サハラ政策の考究がテーマ。

古沢希代子氏
 高3の時、代ゼミの山村良橘先生の世界史で「1974:なしくずしのポルトガル」と習い、東ティモールと出会う。大阪市大の大学院生時代にアムネスティ大阪支部(故本多健吉先生)経由で呉YWCAの東ティモール支援活動を知り、共感。現在の大阪東ティモール協会を設立。IFET(国際東ティモール連盟)の設立にかかわり、さまざまな国連会合・国際会議で東ティモール人の自決権を訴える。1999年の国連による住民投票時には投票監視ボランティア。独立後は東ティモール首相府男女平等推進室で調査研究アドバイザー。現在は、日本軍元「慰安婦」への支援活動を続ける一方、灌漑開発への国際援助に関する研究と農業政策におけるジェンダー平等推進に取り組んでいる。東京女子大学現代教養学部国際社会学科経済学専攻教授。

松野明久氏
 インドネシアが東ティモール侵攻した年(1975年)に大学1年生。学生時代にインドネシアに留学するも、東ティモールのことはまったく気づかず、やがて研究の道に入る。1980年代に東ティモールの独立運動がまだあることを知り、支援運動に参加。大阪東ティモール協会、IFET(国際東ティモール連盟)の設立に関わる。情報の収集分析のほか、世界各地の連帯グループとの連絡、東ティモール人による全国ツアー(スピーキングツアー)のコーディネートを担当。また東ティモールのために歌ったり、イラストを描いたり、料理をしたりした。大阪大学教授(国際公共政策研究科)。住民投票時の選挙管理官、真実和解委員会の調査顧問等をつとめる。現在「東ティモールにおける日本軍性奴隷制」調査の報告書を作成中。

亀山恵理子氏
 大学時代にインドネシア語を学び、1年間インドネシアのジャカルタに留学。その後、ボランティアや大学院生、開発実務家として東ティモールとインドネシアに滞在する。現在は、奈良県立大学地域創造学部講師。地元社会とそこに暮らす人びとが中心となる国際協力のあり方を考え続けている

主催・大阪東ティモール協会
協賛:社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、日本サハラウイ協会、パレスチナの平和を考える会、カトリック大阪大司教区社会活動センター・シナピス、東ティモールに水牛をおくる会、東ティモール図書館活動基金、Maluの会

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大阪東ティモール協会
531-0064 大阪市北区国分寺1-7-14
国分寺ビル6階
Email: akimatsuno@mac.com
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