1999年 東ティモール・
サマー・スピーキングツアーのご案内 


 インドネシア、ポルトガル両国外相は、今回の国連交渉で東ティモール自治案に合意し、その是非を問う東ティモール住民による直接投票を8月に実施することを決定しました。今後、この直接投票が公正に実施され得るか、そして日本を含む国際社会がこれをいかに支援できるがが東ティモールの将来のための鍵であると言えます。しかしながら現在、インドネシア軍が武器などを供与して組織した、民間の準軍事組織による人権侵害がエスカレートし多くの犠牲が出ています。これはインドネシア軍と統合支持派の準軍事組織が状況の不安定化を狙い、外交努力を妨害し、直接投票の実施を困難にするための意図的行為であることが考えられます。そんな中、東ティモール人活動家3名が来日し、全国20数ヶ所で現地の人権状況や今後への展望について語ります。日本に住む私たちにできることは何かを考えるきっかけになれば幸いです。

* 「東ティモールスピーキングツアー」は「東ティモールに自由を!全国協議会」によって開催されています。アムネスティ日本支部は共催団体としてこの企画に参加しています。

ゲスト・スピーカー


◇ マリア・ドミンガスさん(Ms. Maria Domingas Fernandes Alves) 1959年11月28日、東ティモールのラクロ生まれ。39才。Fokupers(東ティモール女性連絡協議会)の総コーディネーター。1975年のインドネシア軍による侵略前に、ポルトガル系の小中高教育を受けた。現在、インドネシア軍及び準軍組織による性的暴力の被害者たちを支援する活動に従事。昨年、ラディカ・クマラスアミ国連女性に対する暴力特別報告者が東ティモールを訪問した時、19名の性暴力被害者をひきあわせた。

◇ ベラ・ガリョスさん(Isabel Galhos)
1972年11月10日、東ティモールのディリ生まれ。インドネシア占領下、1989年(高校在学時)から地下抵抗活動に加わり1991年のサンタクルス虐殺時のデモにも参加。 1994年10月、カナダ世界青年交流プログラムに参加しそこで亡命を表明。現在は東ティモール民族抵抗評議会(CNRT)のカナダでのNGO・労組担当に指名されている。侵略時、彼女はインドネシア軍に二人の弟を殺された。彼女の叔母はその後二人の子どもと夫を目の前で虐殺された上に自身もレイプされ殺された。またインドネシア軍が彼女の学校にきて女子生徒を集めて注射を行った。彼女は5人に押さえつけられ無理矢理注射を打たれ、その後家にまでやってこられてまた注射された。のちにそれはデポ・プロベラという強力な避妊薬だとわかった。

◇ ラウラ・アブランテスさん(Ms. Laura Abrantes) 1967年11月10日、ディリ生まれ。サン・ジョゼ校(ポルトガル語のカリキュラムがある唯一の高校で今は廃止)から、ジャワのサラティガ市にあるキリスト教系のサティア・ワチャナ大学を卒業(教育心理学)。カトリックの援助団体であるカリタスのディリ事務所で働いたのち、1997年よりFokupersで教育訓練、および人権モニタリング・資料担当。

◇ ミカ・バレトさん(Ms Mica Barreto)1972年7月18日、東ティモールのフォホレン生まれ。26才。インドネシア占領下のディリの高校を卒業したあと、ジャワのスマラン市にあるカトリック・スギヤプラナタ大学を1997年に卒業(心理学専攻)。
 1992年からインドネシアで学ぶ東ティモール人学生の抵抗組織である「東ティモール学生民族抵抗」(レネティル)で活動を始めた。1998年3月、バンコクで行われた「第3回アジア太平洋東ティモール会議」(APCET III)にインドネシアから出席。1998年10月から今年2月まで、フィリピンのNGO「国際的対話のためのイニシャティブ」(IID: Initiative for International Dialogue)の事務局で活動の研修。その間、12月12-18日、ホンコンで開かれた「アジア学生女性会議」(Asian Student Women Conference)にも出席。訴えたいポイントとしては、直接投票が決まったもののインドネシア軍が撤退せず統合派武装組織が襲撃を続けている現地の情勢やインドネシアへの抵抗運動にはたした女性・学生運動の役割などがある。(ミカさんはたまたま来日中で、スピーキング・ツアーについでに参加。ミカさんの予定は徐々に決まります。)


■■ 緊急ハガキキャンペーンにご参加を!■■*

アムネスティ日本支部は、日本インドネシアNGOネットワーク(JANNI)と共同で、東ティモールの準軍事組織の武装解除と解散などをインドネシア政府に求める緊急のハガキキャンペーンを展開中です。背景情報とアピールハガキ4枚がついたアクションキットを用意しています。(一部20円+送料で配布しています) お申し込みは、アムネスティ日本支部まで(担当:森原 Tel:03-3203-1050 Fax:03-3232-6775)。


〜 お近くの講演会に、是非お運び下さい! 〜講演会の予定一覧(4/25現在)


★印の講演会にはアムネスティ日本支部のグループが主催・共催などの形でかかわっています。




マリア・ドミンガスさんの講演予定(インドネシア語・日本語通訳付き)

★5/18 名古屋
18:30 名古屋YWCA1階105号室(中区新栄町2-3)
資料代: 800円
主催:名古屋YWCA東チモールを考える会他
問合せ:052-961-7707

★5/19 大阪
19:00 アピオ大阪(JR・地下鉄森ノ宮下車3分 日生球場となり)
資料代:1000円
主催:インドネシア・フォーラム
問合せ:06-6354-6620(大阪東ティモール協会)

★5/20 仙台 
18:30 カトリック元寺小路教会 主催:仙台東ティモールの会他
資料代:500円(予定) 問合せ:022-281-2479(羽倉)

5/21 仙台
10:40 宮城女子学院大学国際文化学科授業
担当:富永

5/21 東京
17:30 アムネスティ・インターナショナル日本支部事務所、記者会見



ベラ・ガリョスさんの講演予定(英語・日本語通訳付き)

★5/17 東京
19:00 雙葉学園同窓会館2階(JR四谷駅下車2分)
東京東チモール協会他主催

5/18 千葉
13:00 和洋女子大学(部屋は当日門の掲示を参照)
担当:ダン・ラブランチ

5/19 千葉
10:40  敬愛大学
担当:ビル・ケイシー 

5/19 東京
夜 青山学院大学
担当:リチャード・エバノフ  *時間は未定です

5/20 長野
18:30  長野県職員センター
主催:東ティモール支援・信州
資料代:無料  問合せ:0261-23-2975(及川)

5/21 松本
18:30  なんなん広場(松本市南部公民館)3階視聴覚室
主催:東ティモール支援・信州
資料代:無料
問合せ:0261-23-2975(及川)

5/22 米子
18:00 米子文化ホール2階(ビデオ「東ティモールの惨劇」の上映も予定) 
資料代:無料(交流会は有料)
問合せ:0859-32-2331(Mercier)

5/24 福岡
18:30-20:30 美野島司牧センター
主催:ふくおか自由学校他
資料代:800円
問合わせ:092-553-0358(自由学校)

★5/25 日田
19:00 紫明庵
主催:アムネスティ日田グループ
資料代:500円
問合せ:0973-24-2190

5/26 大分 
18:30 コンパルホール305号室
主催:アジアと日本(私たち)の関わりを見つめる会
資料代:500円
問合せ:0975-78-1047 (小野)

★5/27 熊本 
18:30 大江市民センター
主催:アムネスティ熊本グループ 
問合せ:0963-67-2864(平)

5/28 長崎 
18:30 長崎市北公民館
主催:東ティモールと連帯する長崎の会
資料代:無料
問合せ:0958-24-9096(長崎の会)

5/29 長崎 
15:00(予定) 原爆資料館会議室
主催:長崎平和推進協会国際交流部会
問合せ:0958-24-9096(長崎の会)




ラウラ・アブランテスさんの講演予定(英語・日本語通訳付き)

★5/21 鎌倉 
18:30 鎌倉公民館(鎌倉駅東口徒歩2分)
主催:アムネスティ鎌倉グループ
資料代:未定
問合せ:0467-31-1679(ヘザー・ウィルソン)
0467-33-0281(Fax)

★5/26 京都
18:30 洛陽教会地階(京都御所の東南角から北へ50m)
主催:アムネスティ京都グループ
資料代:800円
問合せ:075-771-0491(吉川)

★5/27 札幌 
18:30 札幌女性センター(大通り西19丁目)
主催:東ティモールの独立を望む会他  
資料代:700円
問合せ:011-726-7232(東ティモールの独立を望む会) 

5/28 旭川 
19:00 ひまわり幼稚園
問合せ:0166-35-6337(久世)

5/29 函館 
18:30 カトリック湯ノ川教会
問合せ:0138-54-9681(古川)


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