東ティモール独立記念企画

東ティモール受容真実和解委員会委員
ジャシント・アルベスさん講演会

このツアーはすでに終了しています。


 2002年5月20日に、東ティモールは独立します。しかし紛争の傷跡は深く、これからその傷を確認し、癒す試みが始まろうとしています。重大な犯罪は法廷にもちこまれ、その罪が裁かれるでしょう。しかし、そこまでにいたらない行為については、南アフリカの真実和解委員会をモデルとして設置された受容真実和解委員会が聞き取りをし、真実を語ることによって許されるというプロセスをへることになります。 委員のひとり、ジャシント・アルベスさんは、インドネシア占領時代、自身も元政治囚として7年間投獄されていた経験をもつ人です。東ティモール独立に向け、受容真実和解委員会はどのようなビジョンをもって平和をつくろうとしているのかを語っていただきます。東ティモールに自由を!全国協議会の招きでの来日です。

記者会見・講演会スケジュール


5月8日(水)   記者会見 東京 ニコラ・バレ(四谷駅前)1階104号室、午後4時から5時半まで
                 (四谷駅下車、上智大学方向に出てロータリーの正面左、煉瓦造りの建物。駅から30秒)


5月8日(水)   東京 ニコラ・バレ1階105号室 6時会場、6時半開演  500円
             (四谷駅下車、上智大学方向に出てロータリーの正面左、煉瓦造りの建物。駅から30秒)


5月9日(木)   長野市 長野県勤労者福祉センター 6時開演(ビデオを先にやります) 500円
              問い合わせ先:東ティモール支援・信州(及川)0261-23-2975


5月10日(金)  大阪市 ドーン・センター5階セミナー室(1) 6時半会場、7時開演  700円
             大阪市中央区大手前1-3-49  tel. 06-6910-8500   
             (地下鉄・京阪の天満橋駅下車1番出口から東へ350m、
              JR東西線大阪城北詰駅下車2番出口から西へ550m。
              テレビ大阪の隣り、大阪歯科大学、大手前病院のすぐ近く)
             問い合わせ先:松野 090-3272-4383


5月11日(土)  下関市 下関・細江カトリック教会 18.00から
              <入場カンパお願いします>

問い合わせ先:下関・東チモールの会
〒750-0019 下関市丸山町5-3-25
TEL0832-23-4585 FAX0832-35-0303
E-mail kikenjio@ymg.urban.ne.jp


5月13日(月)  仙台市 宮城学院女子大学  15.00-16.40
              東北学院大学 18.30-20.00
              (土樋い校舎621教室)

20.30- 交流会 場所:喫茶「わでいはるふぁ」   

[仙台では関連する別な企画もあります。]

ビデオ上映会 4月25日(木)18.30-21.00
(会場)仙台市市民活動サポートセンター(研修室4) 
(会場費)¥200
『声なき人びとの声として(ノーベル平和賞ベロ司教と東ティモール)』 (52分)

東ティモール写真展 
4月30日〜5月13日 市民活動サポートセンター
5月3日〜5月20日  喫茶「わでぃはるふぁ」。

独立記念パーティー
19:00頃から (*ただの飲み会です)
喫茶「わでぃはるふぁ」主催
(会場) 喫茶「わでぃはるふぁ」

問い合わせ先:仙台東チモールの会
tel.022−281−2479


ジャシント・アルベスさんのプロフィール

 1957年12月、マナトゥトゥ生まれ。1975年インドネシア軍による侵攻のため、高校在学半ばにして山中へ避難。3年後の78年7月、インドネシア軍に捕まる。87年から占領下の地下運動に参加し、CNRM(マウベレ民族抵抗評議会)地下執行委員会のメンバーとして1991年11月12日のサンタクルス墓地でのデモの組織に関与。200-300人と言われる死者を出したサンタクルス虐殺のあと、インドネシア当局に逮捕され、デモを組織した罪(反逆罪)によって10年の刑を言い渡される。 98年12月31日、7年強の投獄をへて釈放。99年2月、オーストラリアのシドニーを拠点としたETRA(東ティモール救援協会)に参加。8月30日の独立を決めた住民投票のあと、独立に反対するインドネシア軍、民兵の破壊・殺戮行為のさなか、家族とともにダレに避難した。山地では支援委員会に参加して住民の支援を行い、ディリに戻ってからはNGOワールド・ビジョンの米の配布作業に携わった。 2000年1月、インドネシア占領下で政治囚となった仲間たちと旧政治囚協会を設立し、その代表として受容真実和解委員会の運営委員会のメンバーとなり、暫定委員会顧問となる。 おつれあいのマリア・ドミンガスさんは1999年5月、性的暴力の犠牲者のケアーをしている東ティモール女性連絡協議会(フォクペルス)の代表として来日し、スピーキング・ツアーを行っている。

受容真実和解委員会とは?

 2002年1月に正式発足。7人の東ティモール人委員から構成され、南アフリカの真実和解委員会をモデルとしている。東ティモールの過去の人権侵害について真実を明らかにし、国民の和解をすすめることを目的とする。活動期間は2年の予定で、必要と判断されれば半年延長できる。法的な真相究明の権限をもっており、盗み、殴打などの攻撃、家畜の殺害といった小さな犯罪については真実を追求し和解を進めるが、重大な犯罪の場合は司法当局に連絡を行うことになっている。1999年の住民投票に至る過程、その直後、そして1975年の侵略の前後の出来事を主に扱うが、24年間のインドネシア占領全体を通じての人権侵害も取り扱う。司法当局との連携も想定されており、警察は犠牲者や証言者を保護し、検察は情報を共有する。南アフリカとちがって「受容」ということばがついているのは、西ティモールにいる難民の帰還を促進することを含意しているからである。


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