季刊・東ティモール No. 23, November 2006

東ティモール製のビールを飲む!

文珠幹夫

 東ティモールのお酒といえば、白くにごったどぶろくのようなトゥア・ムティンやその蒸留酒サブである。味もどぶろく(や韓国のマッコリ酒)や焼酎に似ている。「ディリのトゥア・ムティンは美味くないよ、地方に出かけたときに買いなさい、美味しいし安いから」と知り合いから「忠告」される。地方でトゥア・ムティンは1.5リットルで50セント(ディリでは1ドル)。庶民のお酒である。
 外国人の多くは缶ビールを飲む。オーストラリアやシンガポールから輸入される。値段はレストランで飲むと2〜2.5ドル。スーパーで買っても1.5ドルだ。庶民にはちょっと手が出ない。
 昨年、あるお店で「バッファロー・ビール」の宣伝横断幕を見た。東ティモールで製造とあった。さらに「ライオン・ビール」もあった。ビール製造は高い技術が必要と醸造関係者から聞いていただけに少々驚くと共に、是非飲まねばと早速飲んでみた。味は、日本で飲む「地ビール」などと同じでちょっと濃厚でどこかほのかな甘味を感じさせる。
 あるレストランでは生ビールのサーバーもあった。値段も1〜1.5ドルと安め。今回もそれを楽しみにしていたが、どの店でも入荷がないとのこと。ちょっと残念であった。★


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