国連人権委員会第53会期（1997年）決議
東ティモールの人権状況
（骨子のみ）

（前文は省略）

１．以下を歓迎する。

(a) 国連事務総長の報告と（東ティモール担当）特別使節の任命
(b) インドネシア国家人権委員会の人権侵害調査の努力、およびディリでの事務所開設
(c) インドネシア政府の対話の努力

２．以下に深い憂慮を表明する。

(a) 超法規的処刑、失踪、拷問、恣意的拘禁の報告が絶えない
(b) 前回の人権委員会のコンセンサス声明でインドネシアがおこなった約束の履行が遅れている
(c) インドネシアはまだテーマ別報告者、作業部会を東ティモールに招待していない
(d) 東ティモールへの計画的移民政策

３．以下をインドネシア政府にもとめる。

(a) 東ティモール人民の人権と基本的権利の完全なる尊重
(b) 東ティモール人政治囚の早期釈放、1991年11月のディリでの事件の真相究明
(c) 囚人の人道的取り扱い、国際基準にそった裁判
(d) テーマ別特別報告者の招待
(e) 1994年10月の「理解の覚書」の「意図の覚書」への格上げ
(f) 国連開発計画のジャカルタ事務所に人権高等弁務官事務所職員の配置
(g) 人権団体への東ティモールへのアクセス提供

４．以下を決定する。

(a) 次回人権委員会でのこの問題の検討
(b) 国連事務総長の仲介（周旋）と包括対話の促進

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