640 クマガイソウ


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袋を下げたような花の大きさは10cm以上もあり、日本のランの中でも美しく、そして、最も不思議な形のランとされています。


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ハナバチをおびき寄せます。袋状の花弁(唇弁)の下に開いた穴から入ったハナバチが上へと抜ける間に、花粉が体に付き、他の花へと花粉を運ばせる戦略のランとしても有名です。「精妙な仕組みの美しい花」「何と自然は素晴らしい!」ほめたたえて、普通テレビの番組は終わります。でも、これでは150年は遅れています。

進化論のダ−ウィンは、様々な不思議なランの花を詳しく調べ、それらは『みんな同じ部品(花弁)が長い時間をかけて、各自好き好きに変化してできたのだ』と見破っています。
サギソウもクマイガイソウも同じ素材から。ま、「とりあえずこれで作ってみようか」の間にあわせ戦略です。自然の神様は、結果よければ全て良しで、あまり計画的でないようです。よかった。安心します。

A コ−ス (柏餅・緑茶派の方へ)

袋状の花を戦国時代の武将が背負っていた母衣(ほろ:背後からの矢を防ぎます)に見立てます。そして、戦国武将と言えば、「平家物語」の熊谷直実と平敦盛。こちらが直実でクマガイソウです。このクマイガイソウに非常に似たランがあって、そちらが、アツモリソウ。クマガイソウ−アツモリソウと対の名です。相当、苦心の命名で、つけいるスキがありません。
B コ−ス(バラの香りの紅茶・ケ−キ派の方へ)

ビ−ナスは森で嵐にあって、黄金と紫の飾りがついた靴の片方を失くしてしまいました。
羊飼いの少年がその森で靴を見つけて、手に取ろうとすると、靴は消え、その跡にランの花が咲きました。
Cypripedium、ビ−ナスの小さな足。

それにしても、何という花。心惹かれるクマガイソウです。

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