582 アンコ−ル・ワットへの旅(25)アンコ−ル・ワットA


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濠は無限の大海を表しています。海に囲まれて神が住む世界がアンコ−ル・ワットです。西参道の真ん中か眺めると、建物がある場所を除いて、森が拡がっています。


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西参道で濠を渡って約150m。西塔門に着きました。白い看板の右にはアンコ−ルを守護する、蛇神ナ−ガ(キングコブラ)の像があります。アンコ−ルではいつもの守護神です。


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西塔門から右手に少し歩くと、穴が開いた柱が。内戦の時、兵士が面白半分で機関銃で撃って、開いた穴ですが、あえて修復せずそのままにしているそうです。

カンボジア内戦当時、日本の大新聞と大テレビは
『内戦の砲撃でアンコ−ル・ワット崩壊の危機。何とかしなくては』
と大騒ぎしていました。

しかし、ガイドのブンツオン君の話では
『ええ〜 被害はこの程度ですよ!』。ええ〜!
やっぱりいいかげんな日本のマスコミ。
せめて現地に出かけて取材してほしいものです。『間違っていました。すみません』くらいの反省心があれば、まだ救いがあるのですが−−−反省しないのがマスコミの特徴なので仕方ありません。


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穴が開いた柱の奥の壁には、深い窪みがあって、高さ4mの巨大な像が立っていました。ヒンドゥ−教の神、ヴィシュヌ神。怪鳥ガル−ダに乗って、天と地の間を駆けめぐり、人類滅亡の危機には、さまざまな化身となって、世界を救済する神です。でも、今は仏教の神(仏様。黄色の布は仏教の色)となって、お参りの人が訪れています。

ちょっと変です。そう言えば、アンコ−ル・トムやバイヨンを建設したジャヤバルマン七世もヒンデゥ−教の神々も信仰し、観音菩薩にも深く帰依していました。インドで生まれた二つの宗教は、根は同じで、カンボジアではその境界は曖昧なのでしょう。インドから遠く、中国経由で文化が入る辺境の地の日本人とっては変ですが、これでいいのかもしれません。

神でもなく仏でもないような、その暖かなお顔が、実に魅力的なヴィシュヌ神でした。

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