576 アンコ−ル・ワットへの旅(19)牛と少年

アンコ−ルへ来て、3日目。ガイドのブンツオン君と運転手のダリさんとの、旅の呼吸もピッタリ。人が良くて頼りないブンツオン君に比べ、美男で気が利くダリさんは、ハスが一面に咲く水田や、大きな木や、変な店があると 『どうかな〜?』 という感じで車の速度を落としてくれてます。

ふだんのご愛顧に感謝しての夫婦旅だったので、いつもの旅行社に観光の予約を入れてもらって。ただし、料金は団体ツア−料金で。料金だけがツア−並格安で、実体は二人だけ。だから免税店などは行ったことにしてパス。今回は、団体=二人なのでダリさんが兄さんからトヨタの自家用車を借りて、旅行社の車という事に。『ダリさん仕事は?』『仕事はお休みしにして、にわか運転手です』『それでいいの?』『こちらの方が儲かるから、いいんですよ』。

さてそれは、降っていた雨もだんだんあがってきた、シェム・リアップからロリオスの遺跡へ向かう国道6号線での出来事です。ダリさんが例によって、車の速度をだんだん落としてくれました。停めて!

私には、体の奥深くが震えるような、いつまでも鮮やかによみがえってくる風景があります。雨があがった国道をたくさんの牛を連れた少年が歩いてきました。立っている私達に気づいて、ちょっと笑って、過ぎ去っていきました。ただ、それだけの事でしたが、自分でも理由が分からないのですが、ふるえるような感動を覚えました。
(最近フィルム・スキャナ−の調子が悪くて、その感動をお伝えできないのが残念です)。

この写真を見るたびに、アンコ−ルの旅の全てが浮かんできます。

 

 

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