381 プランバナン、炎の塔

インドネシアのジャワ島。その中央部にある古都、ジョクジャカルタはインドネシア文化の故郷です。9世紀にはこのジョクジャカルタの近くで、仏教王国シャイレンドラ朝とヒンドウー教王国マタラム朝の二つの王朝が栄えていました。ボロブドールとプランバナンはこの二つの王朝が残した壮大な寺院です。

 

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プランバナン寺院(Candi Prambanan)はジョクジャカルタから北東へ車で約40分の距離にある、東南アジア最大のヒンドウー教の寺院です。日本ではなぜか仏教寺院のボロブドールが有名です。両方とも見ましたが、断然プランバナンに感動しました。ここには Candi Prambanan の他にもたくさんの廃墟となった寺院があって、建物の壮大さ、緻密さ、建てた人々のエネルギー、悠久の時間に圧倒されます。

プランバナン寺院にはシヴァ神を祀る塔(神殿)を中心に、いくつもの塔が聳えたっています(高さは47m)。どの塔にも部屋があってそこには巨大なヒンドウー教の神々の石像が納められています。
知らず知らずのうちに惹かれて、揺さぶられたような気分で、本当に倒れそうになりました。雨期が近くて湿度も高く、気温も35度もあって、気がつかない間にすっかり体力を消耗したせいかもしれません。
それでも何とか急ぎ足の4時間で一通り見終わって、振り返って撮った写真です。
プランバナンの塔はまるで炎のようにそびえ立っていました。

 

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塔の外壁や、回廊には様々な石像があり、また、精密なレリーフが刻まれています。インド古代叙事詩ラマヤナ(Ramayana)の物語が順に刻まれたレリーフです。美しい、面白い、感激。神(仏)と人との物語ですが、ラマヤナの話をちょとでも知っていればと深く反省しました。

プランバナンのすぐ裏手には古代の野外劇場があって、満月の夜の前後には、月の光の下でラマヤナの舞踏が演じられるそうです。プランバナンに行ったのは98年の10月でした。インドネシアは騒然として危険、社会情勢は不安、観光にくる人もほとんど無し、日本人皆無。そんなゆとりが持てませんでした。何としても、もう一度行かねばならない、Candi Prambanan です。