174 ボルネオの旅(18)焼き畑と犬

焼き畑は太陽と水の力だけで行う、完全なリサイクル有機農業です。ボルネオでは現在も焼き畑が行われています。1997年には雨期が来ることを見込んで火をつけたら、雨が降らず、日本の2倍の広さがある全島で火災の被害がありました。島内では煙で数メートル先も見えない時もあったそうですし、煙はマレー半島まで達して、東南アジア全体に被害を及ぼしました。

焼き畑自体は間違いのない農業と思っているのですが、ボルネオのような熱帯では、雨が多くて、わずかにある土中の栄養も絶えず流され(腐葉土がありません)、せっかく焼き畑をして土地を開いても、すぐ痩せ地になって、大した収穫も望めません。また、日本での焼き畑とは違って、失われた森林はほととんど回復しないと言われています。

 

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焼き畑の後には、バナナやカッサバなどのいも類を植えてありますが、素人目にも、収穫はたいした事がないな、と分かります。日本人なら何とかしようと駆けずり回るとこですが、ボルネオの人は、ボチボチと働いていました。肥料でも施せば豊かな農業地帯になるのでしょうが、それをする経済力がありません。仕方なくまた焼き畑を------となるのでしょう。

 

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焼き畑の跡は湿地や灌木が生えた草原になっていくようです。
丘の上に立って見渡すとそんな風景がどこまでも広がっていました。

 

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焼き畑に犬が一匹。インドネシアに来て3週間、初めて犬を見ました。退屈そうなので手を振ってやったのですが、『別にー』という感じで座っていました。

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*インドネシアはイスラム教徒の国で、不浄とされる犬はまず見かけません。あちこちを回りましたが、この犬と、セラウェシ島で見た1匹の、合計たったの2匹だけでした。