1655 アマナ咲く または 東日本大震災

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今日 3月15日はカンボジアの旅から帰って三日目です。テレビで地震のニュ−スを見ていると呑気に旅日記を書いていいものかどうかの心境で・・・

「日本で大地震と津波」は、カンボジアのシュムリアップ空港で日本人観光客の 「日本で地震があって大変な事になってる」 の声で知りました。さっそく携帯で見ると大変な事になってることは分かりました。7時間遅れで着いたベトナムのホ−チミンのホテルでNHKTVでは想像を絶する光景が流れ続け、日本沈没が頭に浮かんできました。

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日本に帰ってTVを見ていると、アホなホコメンテ−タ−の発言で、さらに鬱鬱とした気分増大。

「医療も必要ですね、その組織はどうなんです?」 「ボランティアの受け入れとか役所はちゃんとやっているんでしょうか?どうなんです?」 「今後そういう計画をしっかり立て、実行してほしいですね!」 お前らそんな事も知らずよくテレビに出てるね。

例えば、どの県にも「危機管理課」のようなものがあり、災害が発生するとマニュアルに従って行動することになっています。当然中央省庁にもあります。ただ、マニユアルは完全でなく、また、マニュアル通りに実行できるかどうかは別問題です。完全ではありませんが、官僚や役所は備えはしてあります。コメンテイタ−は、そんな事も知らんの!!

例えば、日本赤十字社も常に災害に備えて、班が編制され、日頃も訓練し、現地に出動していきます。恥ずかしながら私も15年ほど前は全然知りませんでした。日赤の古い友人に「そんな事も知らんの!」と怒られました。

小さな山口日赤にも10班以上のチ−ムがあり、既に日曜日に3つの班が現地へ出発していきました。海外に派遣されるスタッフも居ます。というように、マスコミやコメンテイタ−が知ろうともしない所で、地道な活動が展開されています。


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現場向きな感じが見込まれ(ほんとはデリケ−トなんです)神戸で地震があった時、ボランティア活動の現場監督をしました。山口県庁はそのことを聞きつけて、知らない間に私にボランティア用傷害保険をかけてくれ、大阪事務所の職員が10キロ以上歩いて(JRが部分不通のため)、神戸駅まで出迎えて助けてくれました。恐るべき組織力と感心しました。

日本の将来を見通し、それなりの計画をたてているのは官僚とその支配下にある役所だと思います。官僚や役所には問題もありますが、それは会社でも同じはず、彼らはほんとに専門家と感心します。

「日本の将来」を考える。のはかつては政治家でしたが、昔はそんな政治家も居ましたが、現在は絶滅。官僚ほど日本の現状を知り、未来を考えている組織はないと思っています。そして、「政治主導」「官僚政治からの脱却」「行革」ということで、官僚組織や役所は弱体化、日本の将来は危うくなってきてるのでは。


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JICAのラオスでのプロジェクトに参加したことがあります。JICAは見かけは独立した組織ですが、実際は政府の外郭団体のようなもので、嫌なタイプの官僚もいますが、優れた専門家が揃っています。そのJICAも行革、仕分けで弱体化されました(行革失敗で、また、元に戻すと言うウワサですが)。例えば現地の職員の数を減らすと

プロジェクト予算はコンサルタント会社に丸投げされます。と、例えば、かつては5億円の予算があると、5億円が丸ごとプロジェクトそのものに投入できたのが、行革後は5億円のかなりがコンサルの会社の社員の人件費や利益になり、実際の活動費は減ります。から、現場で働く人の条件も悪くなります。
あるいは、青年海外協力隊員が派遣される時、かつては研修は3ヶ月が1.5ケ月に短縮。若者は気の毒です。・・・これも政治主導の行革のおかげです。

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JICAのプロジェクトに参加して、外務省のOBで 各国の大使も努め、アフリカでも大使をしていた方と何度かお話をする機会がありました。頭脳明晰でエネルギ−の塊。さすが、プロと感銘を受けました。が

「私がアフリカで大使をしていた大使館の職員はたったの20名。その上、20名で5つの国の面倒みていたんです。中国は各国に100名づつ。どんなに頑張っても負けます」 。(人数は正確ではありません。程度) 「どの国に行っても、中国の国旗だらけ、日本も結構援助しているんですよ。悔しい思いをしました」との事でありました。

アフリカは資源大陸。今頃になって資源確保と慌てても既に遅すぎ、政治家に先見の明なし!中国に5周くらい差をつけられてます。行革の目的はよい日本をつくること。経費節減、仕分けが目的じゃないっ!です。

「アベさんは途上国向き、定年後はアフリカで働かん?いくらでも勤務先紹介するよ」 デリケ−トですから・・・きっぱり断りました。

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日本が途上国であった明治時代、日本は小学校教育を推進しながら、なけなしのお金をつぎ込んで、西洋に若者を留学生として派遣し、国内には無理をして大学を創りました(帝国大学など)。そして、帰国した若者は日本の大学で指導者に。明治3〜40年頃には、世界に通用する科学者や医学者や政策を生み出し、先進国に追いついて行きました。

ラオスのような途上国も、かつての日本のように、人材を育て自分の国の運命は自分達で決めれるよう、ラオスにある大学が充実するような援助をしたらどうなん?

「それは日本政府が認めないでしょう」「なんでやねん?」「それはOECDで仲間はずれになるのを政治家が恐れているからです」 OECDは欧米中心の先進国のクラブのようなもので、日本もそのメンバ−です。OECDの方針は初等教育の充実で、それに反すると仲間はずれになります。

えっ!今は多様性の時代じゃないの!それぞれの国のやり方で途上国を助けるのは当然と違う? 「そうなんです。はっきり言って、国際協力という名のもとの欧米のやり方の押しつけ、植民地化政策なんです。」 外務省の中堅は嘆いていました。日本には欧米型でないと遅れている、国際的じゃないと思っている人も居るようですが、それは既に植民地の住人になっている人です。

ということで、日本には日本の事をしっかり考えている人達がいるんですね。私を含め、私たちはそんな事に無関心で、知ろうとしないんですよね。


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福島原発の事も心配です。私は現在の核分裂反応による発電には反対です。

@原発は結局は水を沸かし、蒸気をつくり タ−ビンを回す古典的な発電法ですから、お湯が沸く たき火温度で充分で、核分裂反応による高温は要りません。一方では、高温になりすぎない原子炉他を水で冷やす必要があります。せっかく得た熱を棄てていることになり もったいない発電法と違う。=そして、冷やすために大量の水が要りますからず海の側に建設します。島根原発を見学したことがあります。海に流されて温排水の量にビックリしました。

A原発は自分用に電気をものすごく必要としています。燃費が悪い車のようなものです。そして、原発が止まっても、事故防止のために、原発によらない外部からの電力も確保しておく必要が。今回の福島原発で改めてよく分かりました。

B事故は必ず起こる。

C事故がおこると取り返しがつかないほど危険。広範囲に、長期間。危険だから人が少ない場所に造る必要があります。島根原発は秘密基地のような場所にありました。

山口県にも県の東部、上関に原発建設の計画があります。が、長い間(20年以上)すすんでいません。反対がすごいからではないと思います。山口県には事情があります。それは、山口県が電力会社の大株主であるからと推理しています。株主でもある山口県がOKしない限りOKじゃない。現在の県知事は(おそらく政治的な理由からか)、はっきりしない立場をとってきましたが、福島原発の事故を受け、建設を一時中止しては と初めて強い声明を出していました。完全に中止になるよう願っています。

上関原発は日本で初めて外洋に面してない場所に建設される原発です。海水に放射能が漏れると瀬戸内海に面した地域は全て汚染される可能性があり、山口県だけの問題じゃないんですね。みんな知っていたでしょうか?

原発はもっと深い所にも問題があります。電力会社が普通の火力発電所を申請しても国は許可しないでしょう。原発を建設するのは必ずしも電力会社の方針ではありません。国の方針、政策です。から、いくら電力会社を責めても問題は解決しません。

 

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と言うことで、今日はいつもの散歩コ−スのアマナを探索してみました。雨が降り出しそうで 日差し無し、で花は閉じていましたが、確かに咲いていました。そして、家に帰り着いた時は晴れ こらっ!

*の画像でしたが、晴れた日に行って撮り直したのを載せておきます。

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地震の神戸に行った時、出会った人がみんな 労り合い 優しい顔をしていて、日本人ってすてたものじゃないと感激しました。今度も優しい心で頑張ってほしいと願っています。

そして、東灘区で震災にあった 当時中学生だったM君と出会いました。M君はその後筑波大学を出て、今は東京で、大きな通信社のカメラマンをしています。今頃はきっと現地で取材していると思いますが、どんな気持ちで写真を撮っているかな ・・・考えると切なくなりますが、きっと優しい心で頑張っているとはずです。頑張れM君、そして、みんな。