526 寛政九年本所緑町

 

杉浦日向子を知っていますか?

江戸の暮らしを紹介し江戸ブ−ムを担った漫画家で文筆家。簡潔で歯切れのよい文章はなかなかの名文。さすが、日本橋で生まれただけのことはある江戸娘です。

 

152602.jpg (31350 バイト)  マリコは海に凝っている。休日ごとに夫婦で潜るんだそうだ。勝手にサラセ。サトコは買ったばかりの新車に夢中だ。用もないのにやたらと遠っ走りをしている。
 私も急に何かをはじめたくなったので、毎週日曜、江戸に行くことにした。
 十八の時に免許をとったきりで、四度の書き換えをして、すっかりペ−パ−ドライバ−だから、申請の許可がおりるまでの間、民間の教習所で短期間講習を一応受けておいた。
 初日なので日本橋にした。久しぶりで江戸へ入った時は、さすがに緊張したが、すぐ慣れた。自転車のようなものだ。
相変わらず、一切の物品の持ち込み持ち出しは厳禁されているので、スケッチは帰ってから描いている。多少の記憶違いはあるかもしれない。せめてポケットカメラだけでも持ち込めればよいのだがゼイタクは言うまい。今では免許を取りたくとも、定員はいっぱいで、これから取る人は空席待ちなのだそうだ。早く取得しておいてよかった。

という趣向が 『江戸アルキ帖』 (新潮文庫 初版平成元年)。本日は著作権完全無視で。怒られたらすぐ消します。通報しないで下さい。

「寛政九年十一月三十日(晴れ) 本所緑町」

152604.jpg (35031 バイト)  今更、口をとがらせても仕方ないことだけれど、ぜんたい、江戸の人というものは、寒さに対して無防備、無関心、無頓着すぎる。

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 冬の江戸に来ると、大抵の東京人はぷりぷりと以上の
ような腹を立てる。我々にとって唯一の救いは、風の
ない日中の日溜まりだけだ。本所緑町の日溜まりに易者が出ていた。銀色の芒が、羽毛のように優しく感じる。

彼女の免許は3級なので日帰りのみ。2級だと宿泊できます。インストラクタ−を頼んで同行してもらうこともできます。

で、この絵は芒(ススキ)じゃなくて芦(ヨシ、葦)ですね。当時の江戸は海がすぐそこで川や運河もいっぱいの水運都市。本所には芦が生えていたかもしれません。でも『江戸アルキ帖』はとても楽しい本です。

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いつもの散歩コ−スの吉敷川の芦(葦)