1477 節分の夜は・・・歌舞伎座

久しぶりの東京で、仕事も無事終わって、地下鉄浅草線に飛び乗って、東銀座駅で降り、地上に出る歌舞伎座です。

 

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歌舞伎は朝11時前に開演して夜の9時前に終わります。普通の切符は高くて。花の東京で1900席の歌舞伎座。手に入れるのも大変です。が、貧乏人のために 『一幕見席』 というのがあります。通しでなくて、一幕だけ見られます。予約不可。並んだ順で入れます。



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列の後ろはここか!間にあった! 仕事帰りの勤め人、若い男女も多く、女性も多く、外国人も含めて、観光団体客も多く、早くこないと切符が買えません。一幕見席は相当人気があります。

 

 

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上の写真の旗の後ろには歌舞伎座の売店があります。どうなっているか一度は入って見たい!・・・ 外で一幕席の客を案内する係の男衆は、なかなか粋で、人当もよく、さすが江戸人です。と、いつも感心します。

一幕見席ではダメだと思っていましたが、男は愛嬌、女は度胸  その江戸人に 『あの〜売店に・・・』と尋ねてみました。と、 『 いいですよ どうぞ 』 と、店の方へ合図をしてくれました。幕間はちゃんとしたお客のみ利用ですが、舞台があってる時はときは入れますという仕組です (貧乏人にはあまり知らせないようにしているようです)。

お客は私一人で気の毒でしたが、消していた電気を付けてくれて 『15分だけです。ロビ−の方へはダメですから』・・・江戸名物の老舗の小店が並んでいました。もう来ることもないだろうと思って、記念に歌舞伎の手ぬぐいを買っておきました。買い物は5分で終わったので店の責任者風の江戸人に質問作戦。中にある名産店は歌舞伎座の店でなく、季節に合わせて?1〜2月で入れ替わるそうです。


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40分ほど並んで待って、二幕分(1000円+600円)を払って入って、4階までの急な階段を上がります (さしさわりがあったらいけないので、写真は下りで撮りました)

 

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4階の席から見ると舞台は遠く、花道も見えませんが、天井はすぐ頭の上でよく見えます。

 

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最上段、後ろの壁際の二列が一幕見席。90人しか座れません。70人?は立ってみます。前の幕から見ている人もいるので、90席があるわけでもなく・・・何とか座れて一息。

隣の勤め帰りのおばちゃん3人連れは歌舞伎常連のようで・・・『あれ○○さんが2階席にいる〜』とか何とかしゃべくりながら、さっそくお菓子をポリポリ、ビ−ル(発泡酒でなくエビス!)をごくごく。私はコンビニのお握りをひそひそ食べて・・・6時45分に幕が開き 今夜の演目は 歌舞伎十八番の内『勧進帳』

勧進帳の舞台装置は何もなく。長唄囃子方がずらりと二段に並んでいるだけ。かなり長い長唄のあと、富樫の 菊五郎が静かに現れて、いよいよ芝居が始まります。

拍手がおこり、『播磨や〜』 『播磨や〜』  『播磨や〜』(隣のおばちゃんも掛け声を)の掛け声もあちこちから飛んで、花道に義経一行が現れたようですが、一幕見席からは見えません。

芝居の所作は、予定調和の型どおり、悪く言えば臭い芝居ですが、それを様式美まで高めるのが歌舞伎。今夜の弁慶は吉右衛門。声といい、姿といい、勢いが他の役者を圧倒しています。人気の、菊五郎も松緑も染五郎も、並んではいますが、いてもいなような感じ。もともと勧進帳は弁慶のためにあるようなものですから、120%吉右衛門の一人舞台。役者なら誰もが演じたがるはずです

忠臣蔵で見た仁左衛門もすごかったけど、今夜の吉右衛門もすごい。二人とも64歳ですが、とてもそうは思えない、円熟の勢いがあります。 自分も頑張らなくては・・・・・


 

 

20分の休憩があって、最後の演目は 玉三郎、松縁、染五郎で 『三人吉三巴白浪 さんにんきちさともえのしらなみ』 勧進帳で力が入ったあとは、軽く楽しい演目で気持ちよく帰って頂こうという作戦。さすが歌舞伎です。

玉三郎(お嬢吉三)のセリフのなかに 「そういや 今夜は節分の夜・・・」 があって、ドッとお客が和みます。そうか、今夜は節分だったか〜。

 

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最近忙しくて心のゆとりなし〜 節分の夜に節分の芝居が見れた〜と小さな幸せの気分で外に出ます。歌舞伎座は2年後には立て替え予定。記念の写真を撮って、節分の夜の銀座の灯りを眺めて、また、地下鉄に乗ってホテルに帰りました。

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