1307 モリアオガエル(2)

それから一週間後の6月23日土曜日。木曜日は小雨、金曜日は雨が一日降り、今朝起きると霧のような雨。今日は間違い無しのカエル日より。先週に続いてモリアオガルが居る湿原へと向かいます。

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車から降りて、これから行く、湿原の辺りを見上げると、これ以上はないという雰囲気です。よし行くぞっ!

 

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水は少しも貯まってはいませんでしたが、木々も草もシットリ濡れ。向こうの山も霧に隠れ。無数の雄の鳴き声が湿原にこだまして、今日はモリアオガルの日です。さっそく仕事にかかります。

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この木も1週間の間に卵が増えていて、

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盛んに鳴いている雄は、雌が産卵のためにすぐ間近にやってくると沈黙。雌ゲットの行動にうつります。

木の間に居ると、葉に紛れて、そう簡単には見つけられませんが、カエル探しには自信あり。さっそく葉の間にいる雄発見。体が泡で濡れているので、「ああ仕事は疲れるぅ〜」と一休み中のようです。

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『雌が来んかなぁ』 と真剣な眼差しの雄達です。

産卵シ−ズンが始まると、雄は水辺にやってきて、雌が現れるのを辛抱強く待ちます。雌が現れるのはただ一度だけ。卵を産むとすぐに森に帰っていきます。が、雄はまた次の雌がやってくるのを待ちうけます。


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運がいい雄発見! 背中にしがみついてるのが雄。雌の腹は卵でビッックリするほど膨らんでいます。この姿勢のまま、よさそうな枝まで木を登っていきます。これを見つけた他の雄も次々とやってきて。産卵が始まる頃には、真ん中の雌1匹を、4,5,6,7,8匹の雄が取り囲んで、カエルの塊ができます。

それでなくてもスリム体型の雄は、ずっと出ずっぱりでなので『お前大丈夫かぁ〜?』 というほど痩せていますが、こいつもも、大丈夫かぁ〜状態です。

モリアオガエルの産卵は普通は夜から夜明けと言われていますが、この湿原はカエルが多すぎて、日が照ってなくて、空気がシットリしていれば、昼間もどんどん卵を産んでいます。

 

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探すとあっちでもこっちでも。

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こちらは、やや、こじんまりと・・・・

130739.jpg (43142 バイト) 泡ができるのは、ケ−キ作りの泡立てと同じです。

雌が出す泡の素(卵白と同じような物質か?)を
雌にしがみついた雄が、脚をもそもそと動かして、かき回します。

15分くらいで形になって、30分くらもするとザボン大になって、この中に卵を産み落とします。

かき回し係(=雄)が多いと泡は大きく、雄が少ないと小さな泡に。
分かり易い原理です。が、泡が大きくても小さくても卵の数は同じです。

1時間もするとベトベトしていた表面が乾いて麩の手触りになり、産卵の完了です。

 

 

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そして約一週間後。雨に打たれて泡は融け、泡の中で育ったオタマジャクシが一匹、また、一匹と下の水たまりに落ちて、一月後には小さなカエルになります。

何回か卵を育てた事があります。卵を水の中で育てても、卵はオタマジャクシになります。ということは、

カエルは水辺で暮らす生き物です。しかし、そこは競争が激しいし、危険も多い。もっといい所で暮そう。モリアオガエルは水辺から離れて、生活の場を森の樹上へと。
が、オタマジャクシが育つには水が必要なので、水辺に戻って産卵。しかし、水中に卵を産むと、他の生き物に食べられる。から、オタマジャクシまでは泡の中で育てる。という、戦略なのでしょう。

泡を作り、その中に卵を産むアオガエルの仲間はは世界中にいますが、木の枝先などに、泡巣を作るのは、日本にすんでいるモリアオガエルだけです。

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ここが池になるくらい、もっと雨が降ってくれるとみんなカエルになれるんですが・・・・また、来年と山を下りました。ということでモリアオガエル、リベンシ編を終わります。

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