1306 モリアオガエル(1)

6月16日土曜日。なぜか、この5年ほどはサボッていた、もう30年は通い続けているモリアガエルが居る山の湿原にでかけてみました。

やっと梅雨入りし、木曜日と金曜日は微かに雨が降り、今日も曇りの予報。モリアオガエル日よりではないけれど、もう産卵が始まっている頃で、思い切って出発しました。

かつではニコンF2二台に三脚の、私にしては大荷物でも平気でしたが、体力も半減し身軽が一番です。簡単デジカメとおにぎり2個で。休み無く登りが続く、森の中の道を、250m登ります。昔は20分で登れたのに、40分もかかりましたが、何とか登れたのでちょっと安心です。

 

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私が見た風景の中で最も好きな風景の、標高430mにあるその湿原です。今日も誰も居なくて、全部私のものです。

向こうの山の麓まで(700mくらいはあるでしょうか)湿地を好む「アカメヤナギ」と「ハンノキ」が生えた草原が拡がっています。この湿原は約120万年前の火山活動でできた山の6合目辺りにあります。突き当たりの山は、火口の壁だったのでしょう。

そして、約10万年前に最後の火山活動があり、溶岩の壁ができ、湖となりました(。堰止胡)この湖から流れ出る川はなく、湖に貯まった水は、地下を通って、約150m下で滝となって、流れています。
この堰止胡ができてから、流れ出す水量がだんだん増え、湖の水量は減り、沼へ、そして湿原へと、草原化が始まったようです。木の種類や広がりを見ると、草原化が始まった時代は、どんなに古くても、数千年前かなと思えます。

実は30年前はこの手前の草原は、春の終わり頃から水が貯まって小さな池になっていました。草は生えてなく、地面が見えていて、秋には鹿の足跡が無数に見られました。が、約10年前に底が抜けたようで、池が消えて、草原になりはじめました。

ここだけでなくあちこちに、穴が開いたようで、今では、水たまりはどんどん消えています。(わき水地が4ヶ所くらいあって、流れは一年中ありますが)、そのせいかトンボの数も減ってきました。

たぶんここが日本一のモリアオガエルの繁殖地。まだ、そんな時代が千年は続くと思っていましたが、やや危機的な状況になってきました。が、生き物は強し、何とか生き延びていくでしょう。それが自然というものです。

梅雨末期に豪雨があると、見渡す限り水、水、水の向こうの山の麓までの、水深3mはある、大湖が出現します。30年も通っていると3度くらいそんな風景に遭遇しました。

水に濡れないように、カメラを頭の上に掲げて、胸まで水に浸かりながら、写真を撮ったこともあります。木に登って写真してい水中に落ちた事もあります。それでもカメラは濡らしませんでした (-.-;)y-~~~。、元気だったなぁ〜な事は今は昔の思い出になりました。


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私の様子を伺いながら移動していく鹿の鳴き声、サンコウチョウ、ツツドリ、その他の野鳥の声。せっかく来たのに、晴れてきて、モリアオガエルの産卵風景は絶望ですが、かつて知りたるマイフィ−ルド、どんどんと歩いてみました。

数は問題外の少数ですが、かき集めると300個くらいは卵塊(あわ巣)がありました。ヤマグワ、エノキはモリアオガエルのお好みの木ですが、アカメヤナギも大好きです。これはアカメヤナギ。

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あわ巣の大きさはザンボ〜ザンン2個大。触ると麩の感触です。が、中は、300個〜500個くらいの卵があり、(1個の卵は直径が2mm以上あります)がちゃんとオタマジャクまで発生できるよう湿り気が保たれています。

次から次へと産卵する、モリアオガル好みの枝があって、どれがそれか分からないような枝もあります。

 


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下にはイモリが卵やオタマジャクシが落ちてくるのを待ち受けています。が産卵自体も難事業。この日もたくさんの死骸が転がっていました。


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そして、ここが私の好き中の好きの風景です。鮮やかな緑のハンノキの林。ここなら一日居ても我慢できます。

 

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産卵風景は諦めてカエル探しをしてみました。モリアオガエルは子供の手のひらくらいある、大きなカエルです。カエルが一番怖いのは体が乾燥すること。夜活動し日差しがある昼間は睡眠です。じっとして動かないのを探すのは至難の業です。が、探しには自信があります。右のカエルは冬眠からさめたとこのようで、くすんだ色をしています。

この湿原はマムシ多数、そして、熊もいるはずですが、怖いと思った事は一度もありません、という、魅力的な場所です。「ええなぁ〜 ええなぁ〜」とブツブツ独り言をしながら3時間はいました。未だ来れる体力があった!また、来んといかんと決意を新たにして、来た道を下って、帰りました。

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リベンシ編近日公開予定 乞ご期待