1290 ラオスの旅U(19)ワット・シェント−ン

2度のラオス旅で、たくさんのワット(寺)を見ましたが、古い建物が残った寺はビエンチャンのシ−サケット寺院やパケオ寺院くらいで・・・あとは新築のような感じでした。

ラオスは資源のない弱小国で、昔は隣のベトナム、カンボジア、タイなどの王国から侵略を受け、安定せず。
19世紀にはフランスの植民地となり、第二次世界大戦へ。戦後はフランスから独立したと思ったら、ベトナム戦争に巻き込まれてアメリカの無差別爆撃で都市は破壊され。

同じ頃に起こった内戦・内乱で国はさらに疲弊し。冷戦時代の内戦では、少なくとも60万人以上が、虐殺されたか難民となり・・・の辛い歴史があります。

一応内戦は終わり、90年くらいからは安定したことになっていますが、未だ、ゲリラ戦も時々というワワサです。この旅行から帰った直後にも、ビエンチャンとルアンプラバンの中間のバンビエン辺りで戦闘があったというニュ−スが(外務省の海外渡航情報には「危ないから避けましょう」という警告が出ていました。が、特に現地ではどうとも感じませんでした・・・)

というラオスなので、再建された、新しいお寺が多いのも無理はない。その新しいお寺、見た目には豪華金ぴかですが、近寄って見ると、芸術的とは言い難く、やや稚拙。ドラエモンか?という狛犬も・・・長い戦乱の間に伝統や職人技が細々となってしまったからでしょう。戦争というものは、何一つよい事はありません。


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世界遺産の街、かつての王都、ルアンプラバンには、古い時代そのままの、ラオスでは最も美しいと評判の、ワット・シェント−ンがあります。ホテルから自転車に乗って、ナイトマ−ケットがあるメインストリ−ト、シ−スワン通り、サッカリン通りと走って、メコン川とカ−ン川に挟まれ先端(上の地図では右上隅)へ。5分で着きました。


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ゆるやかに拡がる5層の屋根。古く落ち着いた佇まいの本堂です。

 

129031.jpg (23217 バイト) 屋根の上で寺を守るのは、ラ−イ・ラ−オと呼ばれるラオス様式の竜です。こんな色をした竜は初めてです。古い時代のものでしょうか?


竜はラオスのお寺の特徴で、屋根だけなく。お寺の至る所にいます。



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薄暗い本堂に入ると、新しいのもありましたが、たくさんの古い仏様がおられました。

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ラピスラズリ色の壁には、金色の精巧な絵。 そして、柱にはカンボジアの
アンコ−ワットやアンコ−ルトムで見た、女神、デバダ−の像がありました。

 

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外へ出て、後ろへ廻ると、壁には 「マイト−ン=黄金の木」 。マイト−ンはこの地に生えていたとされる、高さ160mの伝説の木です。その木を囲んで仏教の物語が描かれていました。ワット・シェント−ンは確かに芸術的な、きれいなお寺です。

 

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今日もカンカン照りの暑い日ですが、境内にはブ−ゲンビリアの花が元気よく。ほんとに強い木です。後ろの建物は霊柩車庫。


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その霊柩車庫の外壁一面にはラ−マ−ヤナの物語。芸術的かつ官能的な見事な出来ばえでありました。


うっとりと眺めていると・・・ 『まかはんにゃ〜・・・』 たくさんに僧が唱えるお経が聞こえてきました。

 

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声を辿って行くと、本堂の裏に新しい二階屋が。靴を脱いで、二階へ上がってみました。30人ばかりの参拝の人が。時々前に進み出て、僧に何か伝えている様子。お願い事なんでしょうか。

しかし、もの凄いお供え物の量。よく見ると日常雑貨。こうやってお寺の生活が支えられているラオスです。お経はサンズクリット語。時々分かるフレ−ズが聞こえてきて、異国の寺でお経を聞くのも、いいものです。


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境内の片隅には梅雨明けの行事、ボ−トレ−ス用の船が3隻。

 

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お寺のすぐ下はメコン川。涼しい木陰に腰を下ろし、しばらくメコンを眺めて帰りました。ワット・シェント−ン、評判通り、しみじみと良いお寺でした。

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