1207 ヤマユリ

日本はユリの王国です。種類はわずか15種程度ですが、ササユリ、サクユリ、オトメユリ、カノコユリ・・・その美しさは世界一と感動した西欧人が、幕末の頃からヨ−ロッパに持ち帰り、品種改良をしてたくさんの園芸種を作り出しました。

世界の人気のユリの多くには日本のユリの血が流れています。今花屋さんで見るさまざまなユリも、日本を出発して少しづつ色や形を変えながら、150年かかって世界を一周して、ユリの故郷日本に帰ってきたという事になります。

 

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日本のユリの中で、ヨ−ロッパ人が一番驚いたのは強い芳香と30cm近くある大きな花の、このヤマユリです。ヤマユリから作出されたと思われる『カサブランカ』にはヤマユリの面影が濃く残っています。

明治になって(特に産業もなかったので)関東や中部地方を中心に、ヤマユリの球根が掘られて、日本の特産品としてヨ−ロッパへ渡っていったそうです。その数は数百万〜1千万球(数はうろ覚え)。そのために山野にいくらでもあったヤマユリがすっかり減ってしまったと言われています。

 

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『路の辺の 草深百合の 後にとふ 妹が命を われ知らめやも』 −柿本人麿−

その美しさは古くから歌にも唄われ、また、球根は百合根として食料にもなったヤマユリ。上品で甘い強い香りが特徴です。一輪でも咲いていると、その香りを辿って、ヤマユリを発見できるほどです。

 

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豪華な花と芳香で、日本のユリの女王。遭遇したのは3度目ですが、またまた感激しました。

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