夏の磐越路-3

私の撮影方法。
フイルムをキャンパスに置き換えて、このキャンパスにどのような絵を描くかをまず考えながら、いかにこの風景を写し込むかカメラを覗かないで、両手で長方形を作りながら撮影地周辺を色々動き回ってまずアングル(撮影位置)を決めます。
アングルが決まったらズームレンズ(28〜105ミリ又は35〜70ミリ)を付けたサブカメラ(ニコンF100)でファインダーを覗きます。フレーミング(撮影範囲)ではいかに空間を切り取るかだけを考えます。24×36ミリのキャンパスには無駄な空間は造れません。フレーミングが決まったら三脚にメインカメラ(ニコンF3Pモードラ付き)をセットし単玉レンズを付け画面を固定しピント(焦点)を決めます。
色物を前景に入れる場合や、望遠レンズで撮影する場合は焦点を変えた(ピントの位置)レンズを付けたカメラ2台を固定し電子レリーズで連動させる場合もあります。
三脚の足場が無い所では、ズームレンズ付きのサブを首に下げたままF3Pを手持ちで撮影する事も多々あります。
メイン&サブ共に露出を合わせて準備が完了しますが必ずこの段階で両方のカメラで必ず1枚シャターを押します、これはフイルムのたるみ(浮き上がり)とシャッターがちゃんと落ちるかの最終確認の意味があり絶対失敗しないコツでもあります。
後はシャッターチャンスを逃さないようにドラフトが聞こえてきたら神経を集中して「カシャ」。

いい絵コンテ、下絵が出来ていても、気まぐれな天候に泣かされる事は日常茶判事、またSLはいつもグレーな爆煙を吐きながらやってくるとは限りません。 
夏の蒸気機関車は蒸気圧がすぐ上がるので、煙が出にくい物なのです。
そんな時は「またこよう!」と一言いって悔しがります。


咲花 8226レ 2005年7月
D2X使用



「バナナボート」
この日、津川の漕艇場は子供達の歓声でにぎわっていた。
津川付近 8226レ(左上) 2004年8月



「山村を行く」 
鹿瀬-日出谷間 8226レ 1999年8月



鹿瀬-日出谷間 8226レ 2001年7月



「夏の当麻橋」 
お立ち台から500ミリで狙う。
日出谷付近 8233レ 1999年8月



上野尻-野沢間 8226レ 2004年8月



「夏の一ノ戸川橋」 
山都付近 8226レ 1999年8月

一ノ戸橋梁は444.6mもある会津で一番長い鉄橋だ。
中央のトラス構造は鉄材を三角形を基本に格子状に組み合わせ、
各部材をピンで連結した「ピン結合型トラス」という古い構造を持っている。
1908年アメリカのアメリカンブリッジ(American Bridge)社で製作した鋼材を輸入し、
遠く会津の地で組み立てられた鉄橋で1910年(明治43年)に完成した。
レンガ積みの16連の橋脚と並び、明治時代の貴重なアンダートラス橋だ。



「夏の飯豊山」 
山都付近 8226レ 2001年7月




「夏空」 
前日の雨空がうそのように晴れ上がった。
一ノ戸川橋を見上げると入道雲が湧き出してきた。
山都付近 8226レ 2000年7月。



塩川付近 8226レ 2001年7月



堂島-会津若松間 8226レ 2003年8月



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