小貝川-1

第3セクター真岡鉄道は、水戸線の下館から北上して真岡へ、さらに焼き物の町益子を経て茂木までの42キロを17の駅で結ぶ鉄道だ。
1994年3月27日、この真岡鉄道にC12形蒸気機関車が復活運転を始め、鉄道ファンの注目を集めた。
毎週土日の年間を通じての運転は、美しい真岡鉄道の沿線風景を、四季を通じて楽しむことが出来るのだからすばらしいことだ。

97年春、初めて真岡鉄道を訪れた私は、すぐに真岡鉄道のとりこになった。
架線の無い線路。ゆるやかな山並み。澄んだ流れ。なによりもそぼくな田園風景の中を走るかわいいC12。
ここには忘れかけた故郷の風景があった。
今回紹介する小貝川は、益子の真岡寄りを流れるどこにでもある小さな川だが、50メートルもない小貝川橋を中心にした鉄道風景を絵にして見た。



「花咲く小貝川」 6002レ  1997年4月
始めて真岡鉄道を訪れたこの日、護岸にはつつじが咲きほこって私を迎えてくれた。
残念なことに手入れが悪かったのか、翌年からはここのつつじは咲かなくなってしまった。



「春の小貝川」 6002レ  2000年5月
私は国道から望む小貝川の風景が好きだ、水門の上が特等席。
この日は1時間もかけて小貝川の掃海作業(ゴミ掃除)をした、
美しい水面を創った努力がむくわれた1枚。



「田植えの頃」 6002レ  2000年5月
小貝川橋(左端)を渡ったC11は、北山駅に向かい7.6パーミルの築堤を登る。
橋の左側にある、汚水処理場をどう処理するかがここのポイントになる。



「新緑を走る」 6002レ  1997年6月
上の写真の100メートル後方の畑から狙う。
この年までは、月に一度(第3土曜)だけバック運転をしてくれた。



「夏の小貝川」 6002レ  1998年7月
ゴルフ練習場のネットとパチンコ屋の看板を避けて水面まで降りる。
PLフィルターで夏の空を強調してみた。



「夏空」 6002レ  2000年7月
近年ここの護岸工事が完成し、この風景は変わってしまった。


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